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「失敗を目一杯書き出す」という意外な自信向上術

2011.09.13 08:00 コメント数:[ 0 ]
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自信が持てないとき、やみくもに「大丈夫」、「頑張れ」と自分を鼓舞するのは、むしろ逆効果...。ますます不安になり、自信がなくなってしまうこともありますね。では、こんなときどうすればいいのでしょう?

米紙『The Boston Globe』では、「cognitive fluency」と呼ばれる概念を応用し、自分の失敗を数多く書き出すことが、自信につながると指摘しています。

 

「cognitive fluency」とは、端的にいうと、ある物事についての考えやすさ。ヒトは考えにくいものよりも、考えやすいものを好みます。これは一見、直感的な考えに見えますが、心理学者は、この「考えやすさ」がヒトの思考をどの程度誘導しているかについて、解明しはじめました。

「考えやすさ」は、ヒトの思考を様々な方法で形成するため、スーパーで買う商品から選挙で投票する候補者まで、情報を評価するあらゆる場面で意思決定に関与。魅力や信頼、疑念といった感情がどのように作用するかを解く鍵となっています。

では、いままでの自分の数々の失敗を書き出すことで、どうやって気分が晴れてくるのでしょうか?

たとえば、何も考えずに大きなプロジェクトを遂行しようとすると、やがて行き詰り、ストレスになることがあります。必要な解決策がカンタンに浮かばないので、あきらめてしまうか、少なくともしばらく止まってしまうのです。

「cognitive fluency」の概念によれば、自分の失敗をできるだけ長く書き出すというタスクも、実はこれと同様。このタスクをやり遂げるには、多くの思考や分析が必要となるので、プロジェクトが行き詰ったときと同じように、イライラしてやめたいと思うかもしれません。しかし、実際このタスクは、自分の経験を洗いだすだけですから、自分にとって「考えにくい」だけで、不可能なことではありません。ひるがえって、今直面しているプロジェクトもこのタスクと同じ。自分にとって「考えやすい」ものではないけど、不可能なことではないかもしれないわけです。

このように、自分の失敗をできるだけ長く書き出すというタスクを通じて、自分の感情に「考えやすさ」「考えにくさ」が関与していると実感できれば、見失いかけた自分を取り戻し、前進しようという意欲につながるということのようですね。なんとなく漠然と不安を感じているとき、紙と鉛筆を取り出して試しにやってみると、自信力がアップするかも!?


Easy = True | The Boston Globe

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)

 

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