事件尿で乳幼児の被曝検査へ 南相馬市の市立総合病院2011.9.10 08:14

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尿で乳幼児の被曝検査へ 南相馬市の市立総合病院

2011.9.10 08:14

 福島第1原発事故を受け、福島県南相馬市の市立総合病院は、乳幼児を対象に尿による内部被曝検査を15日から無料で始める。対象は7歳未満で、東京の医療コンサルティング会社「RHC JAPAN」が協力、母乳の検査も実施する。

 同市では市民の内部被ばくをホールボディーカウンターと呼ばれる測定機器を使って検査しているが、小さな子供の場合、椅子の高さが体に合わず、約3分間静止した状態を求められるため、測定が困難。市の検査では乳幼児は対象外で「なぜ受診できないのか」などの問い合わせが市や病院に多く寄せられていた。

 今回始まる検査は、同病院で受け付けし容器を受け取る。自宅で20ミリリットルを採尿し、郵送で同社の検査センターに送る仕組みで、尿に含まれる放射性物質から内部被曝線量を推計する。

 市立総合病院の金沢幸夫院長は「尿から放射性物質が検出されれば、原発事故時の放出によるものではなく、最近の食生活が原因の可能性がある。市内の希望者は全員受けられるのでぜひ受診してほしい」と呼び掛けている。

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