2011年9月12日月曜日

フランス南部マルクールにある原子力関連施設で爆発事故

2011年9月12日。フランス南部マルクールにある原子力関連施設で爆発事故が起きているという。

フランスのテレビ局によれば1人が死亡し、4人が負傷しているようだ。そのうちの1人は重傷だという。

放射能漏れについては「危険性が低い」ということなので、付近住民には避難命令は今のところ出ていないとのことだ。


後追い記事はないかもしれない


ただ、どこの国でも政府の言うことは信用できなのでそれが本当のことなのかどうかは事件が終わったずっとあとになって真相が発覚する。

爆発した施設では原子炉はなく、廃棄物のみが保管されていたと言われている。

ただ、危険なのは、ここをプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の製造に使用していたとのことである。それならば「もんじゅ」と同じだ。

政府の「安全発表」が嘘だったのであれば、今度は逆にかなり危険なことになっているとも言える。果たしてどうなのかは今のところ真相は分からない。

中国でも四川省で核関連施設が大規模化歳に見舞われたが、その後の詳細記事は一切出なかった。今回もまたその可能性はある。(中国四川省成都で原子炉工程研究所で火災が発生

現在は福島原発のレベル7の事故が現在進行形で動いているので、放射能が漏れていないとしても、非常に危機感や不快感を持つフランス人も増えているはずだ。

ちなみにフランスでは原子力発電所のレベル1の事故は年間1,000件は起きているのだという。

フランスはヨーロッパでも有数の原発産業国家なので、フランスがこのような事故がきっかけて反原発に動いていくとまたグローバルな世論も変わっていく可能性もある。

利権が欲しい政治家と企業以外に原子力エネルギーが欲しいと思っている人はいない。

今回事故を起こしたマルクールの原子力施設

フランスは圧倒的な原発大国


日本では稼働中の原子力発電所が51基、中国では13基、アメリカでは104基ある(2011年3月末)。

稼働中の原子力発電所がEUにどれくらいあるのか調べてみると、以下のとおりだった。


  • フランス 58基
  • イギリス 19基
  • ドイツ 17基
  • スウェーデン 10基
  • スペイン 8基
  • ベルギー 7基
  • チェコ 6基
  • スロバキア 4基
  • ハンガリー 4基
  • フィンランド 4基
  • ブルガリア 2基
  • ルーマニア 2基
  • スロベニア 1基
  • オランダ 1基

これを見ると、フランスが圧倒的に原子力に依存した国家であることが見て取れるが、実際、この国は75.2%を原子力に依存している。

ミッテラン政権もシラク政権もサルコジ政権もすべて原子力ロビーが関連していた。

実はこの他にも上記の国で建設中の原子力発電所が15基もあるのだが、2011年3月の福島原発事故を受けてどうなるのかは非常に不透明な状況になっている。

スイスはすでに国民投票で原発5基を順次廃炉にしていくことを決定しているが、こういったスピードある決定のできる国は評価される。

ところで、中国では福島の事故を受けても原発推進は変わらず、今後は予定として77基建設する予定があるという。

最終的には400基を作ると豪語しているようだが、恐らくそこまで至る前に中国でも凄惨な事故に見舞われて行くはずだ。もう原子力発電の時代は終わった。日本はそれに気がつくのが遅すぎた。









これは以前の事故の光景。
フランスでも頻繁に原発事故は起きているようだ。


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