インストール書庫を作成



 自己解凍モジュール Default.SFXZip.SFX を使用して作成した自己解凍書庫は、書庫コメントに簡単なコマンドを含めることによって、解凍するフォルダの初期値を設定したり、解凍すると同時に実行するプログラムを指定したり、ダイアログを表示しないで解凍したりといった、ソフトウェアのインストール目的のための書庫として使用することができます。




 自己解凍書庫を WinRAR で開き、ツールバーから [書庫にコメントを付加] を選択します。

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 メニューから [書庫にコメントを付加] を選んでもいいです。

コメントを付加メニュー





 このように、コメントにコマンドを記述することにより、表示する情報を変更したりすることができます。コマンドについては下で説明します。

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 標準の自己解凍書庫はこのようなダイアログです。

標準の自己解凍書庫


 上のコマンドで作成したインストール書庫です。

インストール書庫ダイアログ


コマンド一覧
Text=<文> ダイアログの情報欄に、<文>を追加します。
最初の Text は既定の文をリセットし、2行目からは既存の文に追加していきます。

Title=<タイトル> ダイアログのタイトルを設定します。

Path=<パス> 解凍先フォルダの初期値を設定します。
ドライブレターから始まっている絶対パス(C:\、D:\TEMP など)は、変更せずにそのまま使用されます。
パス名だけを含んでいる場合は、Program Files フォルダの下に設定されます。
この機能を無効にしたい場合は、'.\' から定義してください。

例:

デフォルトパスとして、"Program Files" フォルダの下に "Calc 3.05beta" という名前のパスを設定します。
Path=Calc 3.05beta

デフォルトパスとして、"C:\Calc" を設定します。
Path=C:\Calc

デフォルトパスとして、現在のフォルダの下に "Calc" を設定します。
Path=.\Calc
Silent ダイアログを表示しないで解凍を開始します。
デフォルトパスが定義されていなければ、Path コマンドで指定されたフォルダ、またはカレントフォルダに解凍されます。

Overwrite=[n] n が0なら、既存のファイルに上書きする前に尋ねられます。
これは既定の動作で、このために Overwrite コマンドを指定する必要はありません。
n が指定されていないか、1であるときは、すべてのファイルは確認なしに解凍されます。

Setup=<プログラム> 解凍が成功した後に指定したプログラムを実行します。
解凍したファイルを含むフォルダは、プログラムを実行する前にカレントフォルダになります。

TempMode=[質問文] このコマンドが存在したなら、自己解凍書庫はテンポラリフォルダを作成し、すべてのファイルをそこに解凍します。そして、Setup コマンドで指定されたプログラムを開始して、そのセットアッププログラムが終了したあとで、テンポラリフォルダを中のファイルを含めすべて削除します。
自己解凍書庫は、このオペレーションを行う時には、自動的に Silent モードになります。

上のような作業を行うため、このコマンドを使用するときは、Setup コマンドを使用するべきです。そして、Path コマンドは使用してはいけません。

TempMode コマンドが、パラメータとして任意の質問文を持っていれば、解凍の前に質問として使われます。この場合、ユーザーが"はい"ボタンを選択するときに限り、解凍が行われます。

例:

TempMode

または、

TempMode=Calculator 3.05 のインストールを続けますか?






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