食品の放射能

夕べツイッターで知っただけで、その後の展開を知らないのですが、一般的に言える話の実例として

以下は8/22付けの宮城県知事臨時記者会見
http://www.pref.miyagi.jp/kohou/kaiken/h23/k230822.htmLink

から、牛肉を全頭検査して出荷するという「県産牛出荷停止の一部解除について」の質疑応答の一部です。

................................
◆Q
 検査証明書の表記には検出値も表記するのか、あるいは食品衛生法の基準を下回っていると、安全であるというざっくりとした表記になるのか。どのようになるのか。

■村井知事
 安全であるということだけでよろしいかと思っております。健康上全く問題のない数値であるわけですので、詳細な数値を出したところで消費者の皆さんは理解ができないわけでありますから、安全か安全でないかということだけはっきりと証明すれば十分だというふうに思っております。正式には、牛肉の放射性物質検査結果通知書といったような形で添付をしたいと考えております。(1キログラムあたり)500ベクレル以下であるということであります。その証明書がついていれば(1キログラムあたり)500ベクレル以下で、どれだけ食べても全く問題がないということであります。
...............................

これは「いかにも政治家が言いそう」な発言でがっかりしてしまうのですが、似た考えの政治家は少なくないのだろうという気がします。

しかし、これで消費者の信頼が得られると信じているのなら、いくらなんでも考えが甘いし、消費者を馬鹿にした話です。誰のためにこういうことを言うのかわかりませんが、むしろこれでは牛は売れなくなるだけですよね。

出荷されている食品が安全基準に合格しているはずだというのは当然の前提です。もちろん、例外的な食品を除いては全量検査はできないので、検査していないものが流通するわけですが、適切にサンプリング調査できていれば、それほどひどいことにはならないはずです(全量検査は現実的ではないので、サンプリングのしかたがもっとも重要です)。だから、基準に合格しているかどうかというのは、むしろ言わずもがなの話。

基準値以下であっても数値をきちんと公表することだけが信頼を得る道です。これだけいろいろ騒がれているのに、どうしてそれが理解できないのかまったくわかりません。
出荷する側の基準はそれはそれとして、消費者にも自分なりの基準で判断する自由があります。消費者に選択肢を与えるという発想がまったくないようですが、今の安全基準では不十分と考える消費者なら、数値が公表されなければ買わないはずです。
「詳細な数値を出したところで消費者の皆さんは理解ができない」という発言にいたっては誰の支持も得られないと思います。なんでこんなことが言えるのか、その鈍感さに驚きます


ところで、牛は全頭検査するそうですが(ということなのかな。各戸二頭目からは農家が半額負担と書いてありますが、検査しないと出荷させないのかな)、全頭検査できる食品は本当に限られます。今は測定装置も技術者も足りていないはずで、牛を全頭検査すれば、それだけ他の食品のサンプリング検査できる量が減るのではないかなあ。牛はむしろ各戸から一頭か二頭サンプリング検査すれば、充分に信頼できるデータが得られるはずのものでしょうから、その分、ほかの食品を測ったほうがいいと思いますが

いろいろな意味でおかしいですね


牛に限らず、単に基準に合格しているかどうかではなく、「数値がこれこれだから、基準に合格している」という公表のしかたでなくては信頼されません。行政はとっくに信頼を失っているという認識や危機感がぜんぜん足りないように思います。
きちんとしたサンプリング検査を行って、得られた数値そのものを公表する。また、不検出の場合にも不検出となる上限値を必ず書いて公表するということをきちんと続けていくことが重要でしょう。数値を出さないというのは最悪の選択です。

これから気になるのはやはり魚です。陸にはストロンチウム90がほとんど飛んでいないので、セシウム137と134だけを気にすればいいのに対し、海にはストロンチウム90も流れていますから。また、魚は採れた場所と水揚げ港が必ずしも一致しないので、公表の方法を工夫しないと、消費者は疑心暗鬼になるだけでしょう

[追記]
正直、どうして牛だけそんな特別扱いになるのか、和牛を食べない(高いから)僕にはよくわかりません

[追記]
僕は全量ではなく適切なサンプリング検査をすべきと考えているので、公表するのはサンプリング検査の結果。食品そのものに放射能値を表示するという要望は多いようですが、それは全量検査ができない限り無理で、現実的ではない。
もちろん、スーパーや生協などが独自に全量検査して表示するかもしれません。それはそれで自由ですが、大量に検査すると精度が下がるのは必至なので、本当にそれがよいかどうかはよく考えるべきだと思います

― posted by きくち at 03:44 pm commentComment [58] pingTrackBack [0]

この記事に対するコメント[58件]

1. やまたろう — August 30, 2011 @18:53:01

追記の部分についてコメントいたします。

現在の日本で消費量の多い家畜は、牛・豚・鶏(各々の消費量・順位は地域により異なる)ですが、このうち放射性物質の被ばくを疑われる餌を食べる可能性が最も高いのが肉牛だからだと思います。

肉牛に与えられる餌のうち、「稲わら」は屋外、または屋根と柱だけ(と言ってもよいレベル)の場所に保管されていたケースが多く、実際に稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出されたこと、摂取した肉牛の肉からも検出されたこと、が全頭(全戸)検査の根拠となっていると思います。

豚や鶏では、配合飼料と呼ばれる穀物中心の餌が主流です。また、それらの餌は一般には密閉環境で保管されていますから、放射性物質の被ばくリスクは小さいと判断されていると思います。

もっとも、豚の自然放牧や地鶏を屋外で平飼いをしている場合は、別な観点で見る必要があると思います。また、肉牛に関してもサンプリングの方法等については検討すべきと思いますが、BSE問題の時に頑なに全頭検査にこだわった経緯からすると、「サンプリング検査で大丈夫」というのは、心情的に受け入れられがたいかなという気はしています。

Owner Comment きくち  August 30, 2011 @19:14:27

あ、鶏と豚は配合飼料だからという点は、まったくその通りです。

それはそれとして、牛は本来サンプリングで充分で、そのリソースをほかに振り向けたほうが絶対にいいのに、実に無駄であると思います
牛はたまたま全頭検査する気になればできる数だというところが問題で、でも、できるからやるっていうのは特別扱いですよ。牛ももっと膨大にいれば、「無理」って言うのでしょうけど。

3. TSBP — August 30, 2011 @20:27:52

こんにちわ、初めて書き込みます。
私はリスク心理学を研究している者ですが、村井知事の判断が正しいがどうかは分かりませんが、それがbetterだと判断した理由は理解できます。
というのは、人々が国や科学者のリスク発信に求めているのは「危険か安全かはっきりしろ(二分法で言え)」ということだからです。
少し前にリスクコミュニケーションの難しさが話題になっていましたが、その難しさの理由として、「科学的に誠実な(二分法でない)説明をしようとすればするほどその要望からは遠ざかってしまう」というジレンマがあります。(きくちさんには釈迦に説法でしょうが)
なので、確かに好ましい姿勢とは言えないかもしれませんが、メッセージを発信する側が「基準を満たしているか否か」の二分法で回答するのはある意味で人々の要望に沿った姿勢とも言えるのです。私も知事の姿勢は誠実さに欠けると思いますし、きくち様の「基準値以下であっても数値をきちんと公表することだけが信頼を得る道」という意見は十分理解できますが、その正しさは自明ではないように思います。

ただまあ、もしきくち様が間違っていて知事が正しかったとしても「どうせちゃんと言ったって分かりゃしないから」と言ってしまったことで台無しなんですけどね。

4. com — August 30, 2011 @21:43:51

こんばんは。 
 
TSBPさんのコメント3 August 30, 2011 @20:27:52より。 
 
>私はリスク心理学を研究している者ですが、村井知事の判断が正しいがどうかは分かりませんが、それがbetterだと判断した理由は理解できます。 
>というのは、人々が国や科学者のリスク発信に求めているのは「危険か安全かはっきりしろ(二分法で言え)」ということだからです。 
 
この論法って…原発は(絶対)安全だ、と称し、ついこの間痛い目にあったのと同じですよね。一体全体、この震災から何を学んだのか。 
 
特に宮城県は、放射線対策以外にもっとリソースをつぎ込むべきところが多々あるのですからねぇ…。 
 
リスク評価に関しては、金目鯛(実はマグロが本命で金目鯛はスケープゴート)の問題、BSEでの国内全頭検査、アメリカからの輸入牛肉の全頭検査をした時点で、いつどのタイミングでメンツがつぶれない程度の方向転換をするのか、という状態になってしまっているので、今回も方向転換は無理なのでしょう…か。

Up5. かこたん — August 30, 2011 @22:15:50

自分の県の知事なので擁護する訳ではないのですが、この方は非常に真面目一辺倒な人で、放射線関係の県のアドバイザーをしていらっしゃる某東北大学教授の助言に素直に従って行動しており、それ以外の意見に対して聞く耳を持ちませんf(--;

直接知っている訳ではないのですが、これまでの発言や行動から県民を馬鹿にした発言をするような高慢な人ではないと思うので、「詳細な数値を出したところで消費者の皆さんは理解ができないだろう」と言う言葉は知事の自分の意見というよりは、専門家(科学者)の言葉をそのまま引用してしまったのではないか、と推測しています。

こんなことを言ってもしょうがないのですが、科学的知見に関して政治家が自信に溢れた発言をする時は、その背後に専門家がいることを疑った方がよいのでは、と思います。

なんで牛にこだわるか、という理由は、廃棄した時に経済損失が大きいから、ではないか、と思っておりますが、どうなのでしょうか。うちも和牛は食べません(TT)

Owner Comment きくち  August 30, 2011 @23:27:57

誰かのアドバイスだとしても、今のように行政が信頼を失っていて消費者が疑心暗鬼になっているときには、まずいですね。

僕はその「専門家」の見識を疑いますが、さて

7. かとう — August 31, 2011 @00:04:07

もちろん、99%の人は「安全」か「危険」かの二分法しか求めていないと思いますが、1%の人には必要です。それらの人がオンブズマン的役割をして、その数値から「安全と判断した県は正しくない」等、発言が出来るわけです。
情報開示をしなければ、そういったことは一切出来ないわけで、リスク管理として失敗するのは目に見えてます。
また、検査結果の開示をしなければ、検査を本当にしているかどうかさえ疑う人が出てきたりします。
#いや、開示していても、これは本当にそこで採れた牛乳じゃなく、他所から持ってきた牛乳の値だと言い出す人まで居る始末。そこまでは面倒見切れません。
やはり、適切な情報開示は必要であり、それが県民全員に直接的に必要かと言えば必要ではないけれど、県政の信頼、検査結果の信頼を得るためには必須です。

あと、政治家として「詳細な数値を出したところで消費者の皆さんは理解ができないわけでありますから」と、有権者は馬鹿と言う事自体致命的で、この後事態の収束の為に、有権者とどんな対話をしたか解らないですが、有効な事が無ければ、次の選挙は無理でしょう。

8. ジルベルト下大利 — August 31, 2011 @01:10:54

私は具体的な数値を公表すると、安全にもかかわらず消費者が数値の低い牛肉ばかりを求めて、安全でも数値の高い牛肉が売れなくなることを危惧したのかもしれないと推察しています。
それが裏目に出て「隠蔽」を疑われたりするのであれば、ちゃんとした説明をして消費者を納得させる努力をしなければなりませんね。政治家の使命として。

Owner Comment きくち  August 31, 2011 @01:30:40

そうでしょうねえ。
しかし、それはしかたないし、数値を言わなければ単にまったく値がつかなくなるだけだと思います。

今は行政がまったく信頼されていないので、数値をきちんと出す以外の方法はないでしょう

Up10. ROM歴三年 — August 31, 2011 @01:34:11

【放射能不安と対話】で、一般の人達は科学的根拠では無く、ご託宣を求めているのではないかと、コメントしようと思っていたときが有りました。
枝野長官の「ただちに健康に被害はない」と言うコメントが、
「後になって被害が出てくるという意味だろ」と揚げ足取り皮肉が横行し、いつの間にか「将来どうなるかは、まだ十分解ってないが、ほぼ急性障害はでない。」という本来の意味が、「将来癌や白血病になる可能性が(とても)高くなる」とすり替えて信じてしまっているような方を見受けられるようになりました。
数値そのものは、あまり一般消費者に意味はないような気もしますが、安全の根拠として数値の意味を推し量れる方のために、何れかで見れるようにするのは筋かと思います。

11. kamokaneyoshi Website — August 31, 2011 @09:06:40

セシウムの基準値の1kg当たり500Bqと言うのは、毎日100gの牛肉を365日摂取する人が年間で被曝する総量が0.3 mSvとなることに相当します。すなわち、牛肉大好き人間が基準値ぎりぎりまで汚染された牛肉だけを食べたとしても、多少気にした方がいいかなと思う程度のレベルです。他の食品も汚染されている可能性がありますが、基準値が十分余裕を持って安全であるように設定されていることに変わりはありません。

私は、村井知事の姿勢を基本的に支持します。ただ、検査をパスしたものは十分安全であることを周知させる努力は必要です。

反原発派が放射線の恐怖を煽っている状況がありますが、それにひるんで過度に安全性寄りとなることには賛成しかねます。

「エア御用」とのレッテルは彼らが苦し紛れに考案した策略(マヌーバー)に過ぎません。

Owner Comment きくち  August 31, 2011 @09:23:19

僕は暫定基準値以下なら問題ないと考えていますが、出荷する基準とは別に各個人が自分の基準を持っていいと思うんですよ。暫定基準値では嫌だ、という人はいるし、それはそれで尊重するべきではないかなあ。

「過度に安全寄り」ということではなくて、測定したなら数値は完全に公開しましょうという話です。
数値を公開しないのは、行政に対する不信を招くだけだと思うのですが

13. Isshocking — August 31, 2011 @09:01:11

和牛農家には子取り農家と肥育農家があります。
また、肥育農家にも子牛を子取り農家から購入して数年肥育するやりかたと、乳牛や経産牛などの成牛を購入して100日程度濃厚飼料で増体する短期肥育というのがあります。
つまり、出荷される牛はそこの農家で育ったとは限らないので、サンプリングでは漏れが出るおそれがあるのではないでしょうか。

14. かとう — August 31, 2011 @09:28:55

サンプリングの方法次第ですね。
統計学的に言えば、ランダムサンプリング出来れば〜。って事だけど、まあ、そんな理想的にはいかないし。サンプリング方法を、畜産業界の詳細をわかっている人(例えば原田さん)なんかが、統計学者に確認しながら決めていってもらえれば、ほぼ大丈夫な体制は作れると思います。

あと、「検査証明書」のレベルが解ってないのですが、食品表示に検査結果を書く必要という意味では、全く必要が無いというレベルの話であれば、知事には同意です。
その「検査証明書」に、何処のなんていう牛(狂牛病の時に牛の履歴を残す事になってるから、そこに放射線検査証明書を添付する、と言うレベル)がどうだったかという、トレーサビリティのレベルでは、つけるべきです。深夜に書いたのは後者の意味です。

Up15. Isshocking — August 31, 2011 @10:14:00

かとうさん:
>サンプリングの方法次第ですね。
消費者的にはそれでリスクコントロールされるということにはなるでしょうが、生産農家的には他人の巻き添えで出荷停止になるのはごめんだ、ということもあるかと。
和牛は高級食材の部類なので、生産農家一戸ごとが取引先との関係ではブランドっぽくなってたりします。

16. かとう — August 31, 2011 @10:22:08

Isshockingさん
僕が書いたのはそういう話ですよ。
消費者の安全確保には、ランダムサンプリングで十分ですが、それだと畜産農家の方には納得いかないから、サンプリング方法を考えないと駄目ですねと言うのが趣旨です。

17. LiX — September 1, 2011 @18:24:04

>ROM歴三年さま August 31, 2011 @01:34:11
>枝野長官の「ただちに健康に被害はない」と言うコメントが、
「後になって被害が出てくるという意味だろ」と揚げ足取り皮肉が横行し、いつの間にか「将来どうなるかは、まだ十分解ってないが、ほぼ急性障害はでない。」という本来の意味が、「将来癌や白血病になる可能性が(とても)高くなる」とすり替えて信じてしまっているような方を見受けられるようになりました。

この「直ちに」は 
(1)時間を置かないで物事を行うさま。時を移さず。すぐ。
(2)間に他の物をはさまないさま。直接に。じかに。
『大辞林 第二版 (三省堂)』
の2番目の「直接に」という意味だったのが(つまり、健康被害が小さすぎて放射線と因果関係が示せない)、1番の意味に取られたのが問題だったと思っておりました。

18. disraff — September 1, 2011 @19:26:37

Lixさん>
そうなんですよね。ちょっと考えれば誤解される可能性に気づけそうなものを…。

19. Isshocking — September 1, 2011 @21:09:36

disraffさん:
>ちょっと考えれば誤解される可能性に気づけそうなものを…。
枝野氏は弁護士出身ですから、言葉には注意深いはずです。
将来何かあったときのために、故意に多義性を含んだ言い回しになっているのだと思います。

Up20. トンデモブラウ — September 1, 2011 @21:45:07

>村井知事
>健康上全く問題のない数値である
 
「閾値なし線形モデル」でこれを言い切るのは、インチキ臭いというか、科学的ではないね。(例えデータが足りなくても)
実態はどうあれ、行政不信である国民が多数いるのに、数値表示しないのであれば、そういう人達から宮崎の牛肉を遠ざけるだけです。
 
閾値ありモデルの化学物質含有量でさえ、値がオーバーした場合「健康に影響がない。」というコメントを厚労省の役人がするので、食品の基準値なんてのはあってないようなもんですけどね。

21. かこたん — September 1, 2011 @22:52:10

トンデモブラウ様
完全に横ですが、宮崎じゃなくて宮城です・・・(TT)

22. 金属系 — September 2, 2011 @08:43:40

村井知事の件は問題があるのでしょうが、

今回の放射能の件では、
科学を信用してもらう(科学者の言うことを信頼させる)取り組みが欠けているように思います。
秋の学会シーズンですが、シンポジウムなどは無いのでしょうか?

科学教育を含めて長期的な戦略を考えるべきだと思うのですが、
そういう話には興味がない人が多いのでしょうか?

このままだと拙いと思うのですが・・・

23. 技術開発者 — September 2, 2011 @13:05:53

こんにちは、トンデモブラウさん。

>閾値ありモデルの化学物質含有量でさえ、値がオーバーした場合「健康に影響がない。」というコメントを厚労省の役人がするので、食品の基準値なんてのはあってないようなもんですけどね。

なんていうか、管理基準ってものの考え方が「健康への影響が現れる濃度」とは少し違うんですね。例えばビル管法では、空気中の一酸化炭素濃度を10ppm以下にするように定めているけど、医学的に人になんらかの中毒症状が現れ始めるのは500ppmからです。

なんでこんなに大きな安全率をとるかというと、「管理させたい」からです。なんていうか、普通のビルの空調機が正常に作動していて一酸化炭素が500ppmなんて高くなる事が考えにくい訳ですね。そのため、その付近に管理基準をおくと、管理がいい加減に成りやすい訳です。たとえば中央式空調機というのは、建物内部で空気を循環させながら、その何割かを外気と交換させる方式がほとんどですが、その外気交換がトラブルを起こすと、この10ppm管理基準を超える事があります。その場合でも人の健康に影響を及ぼすレベルにはほど遠いのですが、管理基準をトラブルの時に観測されるレベル(つまり10ppm)にしておくと、「あれ、越えちゃった。対策しなきゃ」と理由を探索し対策(この場合は外気交換のトラブルを直す)してくれるけど、健康影響がおきるレベル付近(500ppmとか)に設定すると、「高いけど、基準には達していないから、まあ良いか」と放っておかれたりする訳です。それは良くない訳ですね。

こういう風に管理基準は「正常な状態からの逸脱を放って置かせない」という意図で設定される事があるために、それを越えた場合に、「健康への影響は」と聞かれれば、「ありません」としか言いようがない事もあります。

24. トンデモブラウ — September 2, 2011 @19:20:06

>かこたんさん
 
ご指摘ありがとう。
私のIMEは「miyagi」と打っても「宮崎」と変換されるようです、不思議だ。
宮崎では、ハゲも肉牛も完全にエリミネートされたはずですものね。
 
>技術開発者さん
 
今回は行政の対応についてのお話でしたが、まあいいです。
はっきり言うと、管理基準はお上に決められなくっても充分、というか大きなお世話。
そんなところに曖昧な遊びをもたせるくらいなら、罰則を強化する方がましじゃないでしょうかね。

Up25. Isshocking — September 2, 2011 @20:23:47

トンデモプラウさん:
>罰則を強化する方がまし
管理基準を決めないと罰則の根拠や運用が曖昧になるわけで・・・

26. トンデモブラウ — September 2, 2011 @21:49:35

いや、だから基準は設けるに決まってるじゃないですか。
基準の曖昧な遊びを無くせっ、て主張してるんですよ。
誰の責任も曖昧になっている今のシステムは、欠陥の方が目立つと思いますけど。

27. zorori — September 3, 2011 @09:20:58

古い話で恐縮ですが、トンデモブラウさんがグレーゾーンの話題の時に「黒く塗れ」と言っていたことを思い出しました。科学とニセ科学に間には明確な線引きが出来ず、グレーゾーンがあり、ニセ科学批判は真っ黒の部分を批判しているというような話題でしたが、トンデモブラウさんはグレーゾーンも黒とみなせと言われていたと思います。これは、安全率を大きくとる考え方で、安全率などとらずに罰則を強化すればよいとは逆の考え方のように感じました。

安全率の設定は「価値観」が伴いますので、科学(サイエンス)には無い工学や医学の概念だと思います。「価値観」ですので、結論が出るような話ではないのですが、個人的には安全率は必要だと思っています。ただ、食品や放射線(能)の安全率は大きすぎて、別の問題を引き起こしているように思います。食品でもあまり日本では食べないような珍しいものは実際上、支障がないとして非常に大きな安全率になったりします。ところが、そういう食品が普及してくるといろいろと現実の問題が出てきます。一方、伝統的に沢山食べられてきた食べ物は安全率を低くしてあります。そうしないと消費者や生産者が困るからです。放射線は殆ど食べられることはないと思われていた極めて珍しい食品に相当するのだと思います。一般人は実際上食べないので安全率はどれだけ高くしても構わないというわけです。ただし、放射線を扱う仕事の場合はそうはいかないので、安全率はガクンと下がります。

と思っていたところ、原発事故が起きて一般人も食べさせられるような状況になってしまって混乱しているのだと思います。伝統的な食品は安全率が低くても気にならないというのは、自然放射線は誰も気にしないのにそれよりも小さな原発由来の放射線は気にするという点にも通じていると思います。

28. たまたま — September 6, 2011 @12:41:11

牛肉だけ特別なのは特別な団(ry
な〜んてことをいうと消されるのですが、高い牛肉は何とかして流通させる動きがあるように見受けられます。
実際、セシウムが検出されたとして某京都の高級肉屋さんは回収しましたし、なんだかミエナイチカラが...見えませんよ。見えちゃいけません。
流通させる事を前提で決めているのであれば、検査なんてかたちだけ...今までとは違う牛肉偽装の始まりです。

Owner Comment きくち  September 10, 2011 @13:41:06

高級肉のブランドを維持するという観点からすると、規制値を越えたものを流通させるほうが致命的なので、おそらくそれは違うと思います。
むしろ、農家も全頭検査を望んでいるのは、そのブランド維持のためではないでしょうか。

でも、牛だけ特別扱いで全頭検査というのはおかしいんじゃないかと思います。測定器も人材も限られているのに。

Up30. R KUROKI — September 10, 2011 @07:38:13

うちの会社の経営コンサルタントが言ったことなので、正確かどうかわかりませんが、豚肉はそのまま料理して食べるより加工食品としての用途がはるかに多く、もし、豚が問題になった場合、流通に与えるダメージは牛の比ではなく、日本経済に大打撃を与える、だから牛ばかり問題にしている、ということでした。実際は豚も卵もアカンだろうみたいなことも言ってましたが、ウチの会社のみんなは至って冷静でした。

ところで、こんなことがありました。

福岡の福島応援店、放射能心配と出店中止に
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110908-OYT1T00514.htmLink
 東京電力福島第一原発事故の風評被害で苦しむ福島県の農家らを支援しようと、福岡市西区の商業施設「マリノアシティ福岡」で17日に予定されていた「ふくしま応援ショップ」の開店が、中止されることになった。
 出店を計画していた同市の市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」に、「福島からトラックが福岡に来るだけでも放射性物質を拡散する」といったメールや電話が相次いだためで、同団体は新たな出店先を探すという。(後略)

オープンしたら行こうと思っていたので、とても残念です。

出店先との連絡の不備も原因のようですが、「福島からトラックが福岡に来るだけでも放射性物質を拡散する」という抗議が中止の理由なら、ゆゆしきことだと思います。

Owner Comment きくち  September 10, 2011 @13:45:17

豚は流通量からして全頭検査不可能なことがはじめからわかっていますから、サンプリングで。
ただ、配合飼料が主なので、牛よりは問題が少ないだろうということは言えます。
逆に言うと、外で放し飼いみたいな特別な育て方をしてるやつは、どうなっているかわかりませんが。
いずれにしても、適切なサンプリング調査が必要ですね

その福岡の話はひどすぎます。
ほんの少数の意味のないクレームくらいでやめちゃうというのは、まったく本気ではなかったということです。
まさに放射能差別ですよ

32. トンデモブラウ — September 10, 2011 @09:03:41

グレー・ゾーンの時も「安全率1」という主張だと思っていたのに…違うのか?
 
放射性物質の摂取量については、その他の有害物質のように種別の独立性は少ないので、牛肉だけ考えてもダメなんじゃないかと感じます。
一日500g〜1kgの食物を摂取するとすると、極端に言うと最大91250Bq〜182500Bqの放射性核種を摂取することになるので、500Bq/kg以下というだけでは消費者の安心は賄えないだろうと思います。
まぁ気にすんなよ、って話ですけど。
 
「親爺、ラーメンにゴキブリはいってんじゃんよ!」
「それはすみません。(手で抓み取って)大丈夫、まだ食べれる。」
って感じがする。

33. Isshocking — September 10, 2011 @09:25:20

トンデモブラウさん:
>一日500g〜1kgの食物を摂取するとすると、極端に言うと最大91250Bq〜182500Bqの放射性核種を摂取することになる
どういう前提の計算ですか?

34. Isshocking — September 10, 2011 @09:30:27

R KUROKI さん:
>豚肉はそのまま料理して食べるより加工食品としての用途がはるかに多く
加工用は輸入肉の方が圧倒的に多かったと思います。
また、豚や鶏は感染症や寄生虫症予防のために、牛より遥かに厳重な舎飼と飼料管理がなされていますので、牛よりリスクが高いということは有りそうにないことです。
コンサルタントの方の思いつき発言でしょう。

Up35. zorori — September 10, 2011 @10:01:36

>一日500g〜1kgの食物を摂取するとすると、極端に言うと最大91250Bq〜182500Bqの放射性核種を摂取することになるので、500Bq/kg以下というだけでは消費者の安心は賄えないだろうと思います。

人体への影響を考慮した吸収線量の単位はsvで、放射性物質の量の単位Bqでは人体への影響は直ぐには分からないが、それでは食品の規制値として不便だ、ということで、いろいろと食習慣の仮定や放射性物質の減衰などを考慮し、計算して食品ごとに決めた規制値が、例えば500Bq/kgというものではなかったかと思います。

つまり、消費者が目安とすべきは規制値500Bq/kgの方で、それから総摂取量を計算した91250Bq〜182500Bq(どういう計算か分かりませんが)という値を見ても安心してよいのか心配してよいのか分からないはずです。

多分、182500などという桁数の大きな数字は危なそうに感じるというだけのことかと思いますが、放射線については誤解が多いということですね。

「少ないものをどれほど減らしても多いものには影響しないわけで 」に繋がる話ですね。
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1302095125Link

消費者の安心を賄うよい方法は「単位」の切り下げかもしれません。

36. R KUROKI — September 11, 2011 @00:40:28

みなさん、こんばんは。

菊池先生

>まさに放射能差別ですよ

原発事故の経過によっては、これから先日本人全体が放射能差別を受けるかもしれず、明日は我が身という可能性もあるのに、ほんとひどい仕打ちだと思います。
記事を読んで泣きそうになりました。情けなくて。
福岡の人間がみんなそうだとは思ってほしくないものです。

Isshockingさん

>コンサルタントの方の思いつき発言でしょう。

多分そうだと思います。社員のみんなが冷静だったのもそう思ったからでしょう。

地震やその後の津波の自然災害よりも原発災害のほうが、これから先の復興や日本経済に大きな障壁となることは間違いないでしょう。本当に大変なのはこれからかもしれません。

福島応援ショップの件は、新たな販売先を探しているとも聞きますので、まだ希望はあると思います。
私は自分に手いっぱいで、お店の売り上げに協力するくらいの消極的支援しか出来ませんので、そういう企画を立てて実行しようという行動力には頭が下がる思いです。ですから、こんなことには負けないで、なんとかショップを実現させてほしいと思います。

以下は続報です。
反応複雑…福島応援ショップ出店中止の福岡市民 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110909-OYT1T00246.htmLink
 原発事故による放射能汚染を恐れる人からのメールなどを理由に福岡市内での出店が中止となった福島県産品店「ふくしま応援ショップ」。
 事実が明らかになった8日、「残念だ」との声が上がる一方で、汚染を恐れて避難してきた被災者からは「出来るだけ危険を避けたい」との本音も聞かれた。東日本大震災から11日で半年。被災地支援の難しさが、改めて浮き彫りになった。(以下はリンク先で)

みなが「放射能は危険だが、自然界にも存在するものだし、微量なら徒に恐れる必要がないものである」という冷静な判断が出来るといいのですが、やはりそうはいかないのが現実でしょう。
ただ、幼い子を持つ母親が放射能汚染に対して神経質になるのは仕方がないことだと思います。

37. kiriko Website — September 11, 2011 @01:43:43

「福岡の話」なんですが、asahi.comによると、出店する予定だった農産物直売所「九州のムラ市場」(マリノアシティ内)から市民グループ側に「今回はやめてほしい」と連絡が行ったそうです。
それが事実なら、ひどいのは「九州のムラ市場」のほうですね。
この会社(株式会社九州のムラ市場)がお断りしたにもかかわらず、市民グループがヘタレで自主的にやめてしまったみたいに伝えられているのも理不尽なことです(asahi.comの内容が事実ならば、の話ですが)。

38. zorori — September 11, 2011 @07:19:38

R KUROKI さん、
>ただ、幼い子を持つ母親が放射能汚染に対して神経質になるのは仕方がないことだと思います。

仕方ないといえば仕方ないのですが、なんとなく鬼子母神の話を思い出します。鬼子母神といえども母親の子を思う愛情に変わりはないどころか非常に強かったのですが、その行動が何を引き起こしたかと。

別に子を持つ母親でなくとも、放射能汚染に対して神経質になるのは仕方ないことだと思います。仕方ないけど、それだけで終わってはいけない、タブーを作ってはいけないと思います。

39. ジルベルト下大利 — September 11, 2011 @07:09:55

福岡市内に住んでいますが、「それだったら黄砂に紛れて降ってくる中国の有害物質はどうなんだよ?」って気がします。
それにゼロリスクっていうなら自動車の排気ガスのほうがよっぽど有害だと思うんですが、ガスマスクをして歩いている人なんて見たことありません。

また、福岡に駐屯している部隊の中にも東日本大震災の支援活動に出動した部隊もいます。
今回の件でその部隊や隊員、その家族への差別が増長されないか不安です。

こういうとき市長なり県知事なりが強力なメッセージを発信するべきなのですが、そうしたリーダーシップをとれる人間がいないのは不幸です。

40. zorori — September 11, 2011 @07:43:29

>2:「異臭を放つように他のお客様から見えてしまう方」がいらっしゃいますと、他のお客様に敬遠されてしまいますので、ご遠慮いただいきます。

ある種の集会参加者を宿泊させると、暴力的団体の嫌がらせを受けて他のお客様の迷惑になるのでホテルが宿泊拒否をした事件もありました。ホテルの経営者の判断は一面では合理的であり、そこが差別が無くならない理由だと思います。根拠のない差別でも、それが世間に流布してしまえば、差別することが合理的になり、怖いところです。

既に、福島県産品は食べたくないと多くの消費者が考え出し、飲食業や食品販売業は福島県産品を扱うことは経営上厳しくなって来ているんですね。

事故直後は福島県の企業が取引停止を受けた倒産の危機に見舞われているという報道が多かったのですが、今では、福島県の企業と取引すれば、県外の企業も倒産の心配をしなければならない事態になりつつあるようで、やりきれません。

41. トンデモブラウ — September 11, 2011 @08:04:36

ゼロリスク信仰ではないでしょう。
ゴキブリが入ったラーメンを食べれるかどうかですよ。
実際に目にした場合、食べれない人がいてもおかしくないのでしょう。
その店の他のものだって嫌な人は多いかもね。
ゴキブリの入ったラーメンより、スープに含まれる塩分の方が危険ですよ、と言っても無駄ではないかなぁ…

Up42. disraff — September 11, 2011 @09:31:16

トンデモブラウさん>
ふだんから「ゴキブリの入ったラーメン」しか食べてないのに、ですか?

43. zorori — September 11, 2011 @10:14:09

私は、ゴキブリの入ったラーメンは食べないけれども、ゴキブリが入っていなかったことが100%補償されたラーメンしか食べないということは有りませんね。疑い出したら、厨房から出す時にこっそり始末しているのかもしれませんが、それを気にし出したら、外食は出来ません。
今の現実は外食を疑うどころか、自炊に使う材料も疑うどころまできていますけど、畑や倉庫、流通のトラックの荷台にゴキブリが這いまわっている心配はしないのだろうか。

なんて、くだらないことはさておき、トンデモブラウさんのコメントは示唆的ですね。確かに、スープに含まれる塩分が健康に与える心配をしているというよりも、ゴキブリの入ったラーメンなんか気持ち悪くて食べたくないという気分の問題の消費者が多そうです。放射能は塩分というより気持ち悪いゴキブリに近いのかもしれません。そういう軽い気分が福島県の食産業に重いダメージを与えているのですよね。

44. Isshocking — September 11, 2011 @11:39:39

zororiさん:
>放射能は塩分というより気持ち悪いゴキブリに近いのかもしれません。
でも、「放射能は目に見えないから」という不安の理由付けはよく言われてますよね。そうすると、ゴキブリより塩分の方に近い不安とするのが自然だとも思えますが。

45. Isshocking — September 11, 2011 @11:44:30

くりっぷさん:
>1なら差別ではないが、2はひどすぎる差別である、ということですね。
まさしくその種の差別が行われたハンセン病元患者宿泊拒否事件という例があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%97%85%E5%85%83%E6%82%A3%E8%80%85%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E6%8B%92%E5%90%A6%E4%BA%8B%E4%BB%B6Link

盲導犬や介助犬の入店拒否のニュースもときどきあります。

46. かとう — September 11, 2011 @12:04:53

1.が差別じゃないと思える人は、ある日突然、病気や事故の怪我で自分がその1.に含まれる可能性を考えた事は無いんでしょうね。
牧歌的。

Up47. disraff — September 11, 2011 @12:09:17

事実上「穢れ」というか「えんがちょきったバーリア」なんだと思いますよ。

#ところで、また地縛霊じゃないんですかね。

Owner Comment きくち  September 13, 2011 @00:29:11

地縛霊です

あの地縛霊は「差別問題」をまじめに語ることをことのほか嫌うんですよ。
差別が好きなんだと思います

49. moorhen — September 11, 2011 @16:54:21

> #ところで、また地縛霊じゃないんですかね。

少なくとも、あまり適切ではない例えを持ち出してると私は思うんですけどね・・・。

2つのものを比較対照し、前者を是、後者を非と決めつけるやり方は、ミスリーディングの手法としては常套手段。
実際には両者とも不当と考えられる場合もあるし、そうでない場合もある。ちゃんと判断するには条件設定が曖昧すぎ。だが相手は勝手に自分の思いついた状況に当てはめて返答してしまう。そうして話を混乱させる。

Up50. Isshocking — September 11, 2011 @17:04:18

しんしんさん:
>「伝染性の疾病」であるか、ないか、という科学的な判断で差別であるか、どうかの判断が変わる
旅館業法および公衆浴場法には伝染性疾患が認められる場合には宿泊・入場拒否ができるとされる条文があります。そうでない場合は病気そのものを理由とした拒否は法律違反です。
差別かどうかではなくて法律違反かどうかを科学的判断しているのですね。

51. 各駅停車(名前はひとつ) — September 11, 2011 @17:24:25

>少なくとも、あまり適切ではない例えを持ち出してると私は思うんですけどね・・・。

私も。
異臭に例えるのは全く共感できなかったし、異臭について体験する現状とも
食い違った内容の選択肢なので。

むしろ、ある人々にとって、異臭は武器です。

例えば・・・電車のひとつの車両という空間を圧倒的な異臭で支配し、
10円カンパして下さいとか迫って来る人がいます。

そのような状況において、乗客はパッと席を立って移動したり、乗り換えたり、
微笑を浮かべて会釈したり、なるべくわかりやすく顔をしかめて横を向いたり、
各自、動物的に反応してます。

52. moorhen — September 11, 2011 @18:36:09

各駅停車(名前はひとつ)さん

「名前はひとつ」というのを好意的に解釈し、意見交換する価値のある方と信用してお返事しますけれども、私はまさにあなたのコメントのような方向に話が脱線することを危惧してるのですよ。あしからず。

53. ちがやまる — September 11, 2011 @19:34:18

感染症対策のポイントは感染経路を断つことです。そのために入院をはじめとしてさまざまな対応策があります。
その一方で、強制的な入院等は自由の制限・拘束とつながるので充分な配慮が必要になります。らい予防法のもとで重大な人権侵害問題が生じていたことが、私たちの痛切な経験になっています。
わたしたちやその子孫が苦しみの少ない生活を営むためにはこの矛盾した条件をうまく折りあわせていく必要があるでしょう。

そのためには、制度を運用する立場の人もそうでない立場の人も、社会的な多様な価値観をうまく個人に取り込んで、個人の中で矛盾を折りあわせることができるような位成熟している必要があるのではないでしょうか。
「差別」をおこなうのは最終的に個人であり、これは個人レベルでなんらかの解決をしておく必要があるのではないでしょうか。感染症対策にまでそれを持ち込んではならないと思います。
(言いたいことが伝わるかどうかわかりませんが、一言いいたくなったので。)

Up54. 各駅停車(名前はひとつ) — September 11, 2011 @19:31:23

moorhenさん

そもそも、放射能を異臭に例えたのが勘違いにもとづいてます:D

仮に密閉していても、時間がたつとどんどん減っていくものだし。
体内に入ったものは、代謝で実効半減期はもっと短くなるし。

お肉の話だったら、
セシウム134の物理半減期は2年だけど、体内の実効半減期は88日
セシウム137の物理半減期は30年だけど、実効半減期は100日。

精肉の過程については疎いですけど、熟成させる間にも結構減るのでは。

牛が少しでも長く生きていたほうが、代謝で半減期は短くなりそう。
もうお肉になっちゃったのは、長期保存のきく形にしたら安全に食べられると思う。

(個人的には、食べるとしてもたまにだし、何年も食べなくてもたぶん平気)

55. com — September 11, 2011 @21:47:35

こんばんは。 
 
自爆霊注意報発令中です。 
 
たとえいわゆる「自爆霊」でなくても、無意味な書き込みをする人に引きずられないようにご注意を。

Owner Comment きくち  September 13, 2011 @00:30:52

無意味に「定義」をもちだそうとするコメントは要注意ですね

57. かつのり — September 13, 2011 @00:44:28

「真面目か、どうか?」と「正しいか、どうか?」は、別問題ですよ♪

Up58. 場寸 — September 13, 2011 @00:53:03

流れがあまりにも切れますので、……。

>>1:「異臭を放つ方」がいらっしゃいますと、他のお客様に敬遠されてしまいますので、ご遠慮いただきます

>1.が差別じゃないと思える人は、ある日突然、病気や事故の怪我で自分がその1.に含まれる可能性を考えた事は無いんでしょうね。

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