碇ゲンドウ汚職事件!(LAS小説・超短編・再公開)2011-09-12 Mon 23:28
シンジとアスカとレイの活躍によって、サードインパクトが未然に防がれ、ゼーレも滅んだ平和な世界。
ネルフは特務機関から国連の平和活動のための一機関と姿を変え、碇ゲンドウがそのまま所長となった。 あっさりと改心したゲンドウは赤木リツコと結婚し新しい子供の父親となり、シンジとアスカの婚約も心から祝福。 とりあえず新居の準備が整うまではしばらくミサトと同居を続けるといことで、アスカは毎日が幸せで仕方無かった。 しかし、そんなある日ミサトとリツコの電話の会話を聞いたアスカは奈落の底へ突き落されたぐらいのショックを受ける事になる。 「ええ!?碇所長が汚職事件を!?」 ミサトの大きな驚きの声はリビングで仲良くテレビを見ていたシンジとアスカの耳にも届いていた。 二人ともビクッと肩を震わせてから顔を見合わせる。 「職権を乱用したんだ……あちゃー、それはマズイわね」 シンジとアスカは互いに肩を抱き寄せて震えだした。 「シンジ君とアスカも?うん……そうするわ」 ミサトのその声が聞こえた時、アスカはシンジの腕を引っ張って、自分の部屋へと入った。 「シンジ、今すぐ貴重品を持って逃げるわよ!」 「どうして!?」 「きっとお父様の司令時代の行動が、強引すぎたと国連の調査機関から目をつけられたのよ」 「じゃあ父さんは……罪に問われるの?」 「アタシたちもほう助罪で逮捕されるかもしれない。アタシはシンジと別々の牢屋に入れられるなんてイヤ。だからミサトに捕まる前に逃げるわよ!」 「そ、そんな逃げ切れるわけ無いよ!」 もみ合いを続けるアスカとシンジの所に、ミサトが駆けつけた。 アスカはミサトの顔を見るなり懇願した。 「お願い、ミサトぉ、アタシたちを逃がしてよ!逮捕されて、シンジと離れ離れになるのはいやだよぉ……」 「ぷっ……はーっはーっはーは、おっかしーい!」 アスカの言葉を聞いたミサトは床に転げて笑い出した。 ミサトは指のはしで笑いすぎて出た涙をぬぐいながら言う。 「碇所長がお食事券を四枚用意したから、リツコとシンちゃんとアスカを誘おうとしたけど、自分は食券を乱用した過去があるから断られたんだって」 「何よ、それ?」 「ミサトさん、わざとそういってアスカを笑い物にしようとしましたね……」 「アスカも、これに懲りたら国語をもっと勉強しないとダメよー」 「シンジ、いったいどういう事なの!教えてよ!」 シンジは紙に漢字を書いて丁寧にアスカに意味を教えてあげる。 次の日の朝、ミサトの部屋にはアスカの字で「三十路」「婚活」「独身」などの痛い単語が書かれた紙が貼られてましたとさ。 <追記> 黒歴史になった作品の中から再公開できる物はないかと探しているのですが、なかなか見つかりませんね。 感想が1つも貰えなかった作品や、場合によっては低クオリティ過ぎると苦言が来た作品もありますので。 手を加えて再公開も連載執筆の妨害となりますので程々にしておきます。 今回の作品は、個人的には、まあ面白いかなというレベルです。 拍手お礼にしようと思いましたが、拍手お礼でSSを載せると、携帯電話でコメントが書きにくいと指摘されたので、ブログ限定公開という形をとりました。
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