世界最大“水ビジネス”展

世界最大“水ビジネス”展

上下水道の整備や海水の淡水化など、水に関わる企業関係者や専門家が一堂に集まる、世界最大の水ビジネス展示会が、シンガポールで始まりました。
「国際水週間」と呼ばれるこの行事は、ことしで4回目で、水ビジネスを国の基幹産業に位置づけるシンガポールが、水に関わる各国の企業関係者や専門家などを集めて情報交換や商談を進めようと毎年行っているものです。5日から始まった展示会には、36の国と地域からおよそ600に上る企業や団体が出展し、日本からも過去最多となる34の企業や団体が参加して、水を浄化する膜や淡水化装置などを展示しています。中でも日本の自治体は、市長みずからが会場に乗り込んだ大阪市や北九州市など、4つの自治体が独自にコーナーを設け、各自治体の施設運営のノウハウや技術を紹介するとともに、途上国の上下水道施設に対する技術支援の実績をアピールしています。人口増加と都市化が進む新興国で、水道や下水に関わる需要は急増しており、「水ビジネス」は将来100兆円を超える市場になるとも指摘されています。日本政府が成長戦略に掲げるインフラ輸出の柱だった原子力発電が、事故の影響で見直しが求められているなか、もう一つの柱と言える、水に関わるインフラをいかに海外に売り込むか、日本にとってその重要性は増しています。

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