関西電力の森詳介会長は12日、大阪市での関西経済連合会会長としての記者会見で、定期検査で停止中の関電の原発が再稼働できない場合、冬場は「夏以上に需給が厳しくなる」と述べ、メーカーの生産調整を含めた本格的な節電策を要請する考えを示した。
原発の再稼働が遅れれば電力不足が続くことを訴え、企業活動への影響を強調して、政府や地元自治体に対し再稼働に向けた調整を促す思惑がありそうだ。
森会長は、管内の夏場の需給については「大きな状況変化がなければ乗り切れる」と表明。
関電の原発は、停止中のものが再稼働できなければ、年末までに11基中10基が止まる。夏にフル稼働した火力発電所の一部も点検に入る。