2011年09月12日(月)

AKBさんがインドネシアにもグループを、に思う事。大事なお話。

テーマ:ブログ
 ブログや連載等で結構書いてきましたが、はるなは実はインドネシアバリ島が大好きで、もう渡航回数は20回以上。去年はバリ島にホテルも(小さいけど)買ってしまったくらい好きです。
バリ島の某島の親善大使にもなっています。
そのインドネシア、ジャカルタにまたもやAKBさんがアイドルグループを作るそうです。もちろんはるながどうこう言うものではないのですが、言論の自由の上において書きますと、これは相当危険です。
まず宗教観が全く違います。日本は仏教国ですが、その色は薄く、水着でテレビに出ようが制服でわざとパンチラさせようが戦略的に可能な国です。でもこれ、本来は異常な事。インドネシアは宗教の自由をうたっていますが、70パーセントがイスラム教。これは日本人にはどう違うのかはパッとは分からないと思いますが、簡単に書きますと、水着でテレビになんて事は絶対にありません。また、下着を(に見える)を出してメディアになんて超御法度です。即逮捕、投獄されます。
例えば、インドネシアのテレビでは、アメリカの映画の放送で、男女のキスシーン、ちょっとしたベッドシーンでもカットされます。水着の女性のシーンもカットして放送されます。アメリカの映画でもです。
 なので、そういった露出度の高いものに対して、すべての人が温和に受け入れる訳ではありません、中にはもちろん宗教観から、冒涜だ! と思う人も多いでしょう。その矛先がどういう形になって現れるか。これは結構な問題です。そして、日本よりも法は厳しく、例えば麻薬なんかは日本では懲役か罰金刑ですが、インドネシアでは死刑の可能性普通にありです(賄賂もありですが)。
おそらくインドネシアの衣装を着て、、みたいな事をするのだと思いますが、それは逆にひどい。向こうのガムラン等は現地のちいさい子が3歳くらいから毎日勉強して小さい舞台に一生懸命立って生計を立てています。その舞台さえも奪ってしまう可能性がある。さらに、いくらインドネシアではパンチラ等で売らないにしてもネットだってもちろん普及し始めている。あの子達のグループは日本ではこんな格好をしているんだよ、ってなる可能性もあるのです。

 狙いはすごく、もう全部分かるくらい分かります。物価が日本の数分の1。なので日本人がこの手の事業をするのが簡単というのがあります。例えばバリ島の人の平均月収は1万ちょっとです。そう考えると日本人はすごいお金持ちになります。だからきっと日本のこの事業を企画した代理店と関係者の方は、
「ジャカルタは今めまぐるしく都市化している、そしてまだ投資が安くて済む、そして女の子へのギャラももちろん日本人からすればほぼゼロにちかいくていいわな。」といった感じで企画進行しているのだと思いますが……。
 
 この関連の記事はまた書かせていただきますが、今回の最後に。イスラム教というのは結構考え方によっては過激な宗派があります。バリ島はバリヒンズーというちょっと独自の宗教を持っていますが、バリの人々はイスラムを怖いと言います。(もちろん100パーセントではありませんので誤解のありませんよう)
数年前バリ島でテロを起こしたのはイスラムの宗派でした(あくまでもイスラム教から派生した一部の宗派です、それが見る人から見れば聖戦であり、見る人から見ればテロ)。そこで日本人がアイドルを! 言って例えば日本からAKBのファンを大勢呼んでツアーをしたりする(でしょう、おそらく。そうしないと物価がやすくてもうけにならないから)と、これは結構危険な状態に発展してしまう事も十分に考えられるかもしれません。
というのは、まだ法がにあやうい部分があり、例えば警察はほぼ役にたちません。これは数度でもインドネシアに行った事のある方でないとなかなか日本人には理解しにくいのですが。まだまだ賄賂賄賂の袖の下社会なのはまぎれもない事実です。

はるながバリ島に小さいホテルを買ったのは、地元の人々と地元の価値観で触れ合って、そして交流する。地元の食べ物を食べて、普通に現地の方と一緒の生活をしてみる。それが一番の目的です。なんだかこのニュースを見ていると、田舎の美しい自然の川に都会の業鵜社がお金の力で入っていって、美しい川をダムで固めてしまう。それと同じような感覚を感じます。

ちなみに、ジャカルタの大統領はスカルノさん、日本ではタレント?でおなじみのデヴィ夫人さんの旦那さんということになり、デヴィ夫人さんは第三夫人、つまりは一夫多妻政の三番目の奥様(元)。ということになります。空港もスカルノ空港と名前がついています。

これは完全に個人的に「杏野はるな」が思うことですが。ビジネスはもちろんビジネス。でもその前に「礼節」といいますか、そういった部分は残しておいて欲しいなあ、とちょっと思った訳でございます。それぞれの国にはそれぞれの一番素敵な楽しみ方がある。日本の美しい京都の町並みにいきなり海外資本のコーヒーチェーン店がドカっ! と建ったらやっぱり失うものは大きいですから。

一番困惑しているのは大人の事情で動かされてしまう日本のAKBさん本人様達とファンの方々だと思うのですが。。。。

きっとこの記事はある程度のニュースになると思うのです、そこで日本のこの事業を仕掛けた代理店さん等が、こんな事を言う杏野はるなはもう他の仕事に起用しない! と思うならそれでもいいです。はるなは本当に心から思う、「美しい国の楽しみ方と楽しませ方はこういう事ではない」と。


↓はるなのインドネシアの民族衣装写真です。

$杏野はるなオフィシャルブログ「杏野はるな、ここにいるよ。」Powered by Ameba
$杏野はるなオフィシャルブログ「杏野はるな、ここにいるよ。」Powered by Ameba
  • なうで紹介
  • mixiチェック
  • ツイートする

コメント

[コメント記入欄を表示]

1 ■おはようございます

もし何処かから圧力かかったらブログで公表しますか?はるなさんの事は心配していますがはるなさんの意志は貫き通して欲しいと思っています。頑張って下さい。

2 ■まあ、見守るしかないでしょう…

いくら日本以外のアメリカやヨーロッパでうけているからとは言え、思い切った事をしますね。
少なくとも、宗教が国によっては途轍もない影響力がある事はあまり理解できていない可能性があるのでは?
日本が世界の笑われ物にならないよう祈ります。本当に平和ボケした国かもしれません…

3 ■宗教

宗教によって生きている民の国と日本は根底から信念が違うので理解するのは難しい。はるなちゃんが結構しっかりしていて大人なんだと感じましたよ。

4 ■無題

JKT48は「制服ではなく民族衣装に身を包み、伝統的なガムラン音楽を奏でるアイドルになる可能性もある。」とのことだけど、果たしてどうなるかだね。

5 ■無題

制服や水着で現地のテレビに出演するのですか?
もし違うのであれば話は相当変わってくると思うのですが・・・。

6 ■JKT48とは

>例えば日本からAKBのファンを大勢呼んでツアーをしたりする(でしょう

それはないですよ。
現在、AKB、SKEはシンガポールで月に2回定期公演を行っていますが、日本からツアーを組んで行くなどおこなっていません。
観客は現地のシンポールやマレーシア、タイ、インドネシアの人々です。あと、現地法人の日本系企業勤務の日本人やその家族です。
AKBショップも含め事業主体はシンガポールの企業と豊田通商(トヨタ自動車の商社)です。
香港、上海、台湾のAKBショップも現地企業が経営主体でAKS出資で
JKT48と同じで、フランチャイズ形式みたいなものです。
例えば、日本でもそれに近いです。
SKE48はパチンコ機器メーカーの享楽が経営。
事務所はピタゴラスプロモーション
NMB48は吉本興業と享楽の合弁企業。
事務所は、KYORAKU吉本。
乃木坂46はソニーが経営。事務所はソニー。
直営はAKB48とSDN48です。(AKSが経営)

JKT48はインドネシア政府系企業とAKSと電通で協力。(メインはインドネシア企業)
インドネシアにとってのインドネシア人の国民的アイドルを目指すとのこと。
ジャカルタからインドネシア全土へ、そしてアジア、世界へと活動の場を広げて行きたく思っております。
JKT48のメンバーが、そしてなによりもインドネシア人のファンの声を、遙か海を越えた日本にも届くような大きなものに育てていくことをまずは目標に、活動を行っていきます。

7 ■日本で議論しても

それと、これが日本国内でニュースになっても無意味な気がします。正しい意見が言える人がほとんどいないので(笑) 自分を含めて。
現地の一般人の意見やイスラム教徒の意見が全てでしょうね。一度聞いてみたいものです。

8 ■無題

AKBを、数年見てきていますが、



杏野さんの書いたことは、


間違ったことは書いていないと思う。


そりゃ、「露出」が国によっては、規制されたり、


禁止されるわけだから、


私は、杏野さんの言うことに賛成!


ただ、AKBのファン、一部を除いて、


ガキみたいな奴ばっかりですから、


くれぐれも荒らされないように、


祈っています。

コメント投稿

コメント記入欄を表示するには、下記のボタンを押してください。
※新しくブラウザが別ウィンドウで開きます。

コメントは管理者により確認されています。
掲載されない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

一緒にプレゼントも贈ろう!