放射線の影響話し合う国際会議
K10055270511_1109111508_1109111531
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

放射線の影響話し合う国際会議

9月11日 14時13分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

放射線の人体への影響を研究している世界各国の専門家が集まって、福島第一原発事故への対応などを話し合う国際会議が11日から福島市で始まり、放射線防護の基準を定める委員会のメンバーが「福島の事故で得た教訓を今後、国際基準に取り入れていくべきだ」と述べました。

この会議は、日本財団が放射線防護の基準を定めるICRP=国際放射線防護委員会などと開いたもので、会場には14か国からおよそ40人の専門家が招かれました。はじめにWHO=世界保健機関から寄せられたビデオメッセージが紹介され、この中でチャン事務局長は「専門家の知識や経験を結集し、放射線による健康リスクに対応すべきだ」と述べました。このあと、ICRPのアベル・ゴンザレス副委員長が講演を行い、「今回の福島の原発事故で講じられた被ばく対策は一貫性がある」と評価した一方、内部被ばくを必要以上に危険だとする誤解が広がっていると指摘しました。そのうえで、「福島の事故で得た教訓を今後、国際基準に取り入れていくべきだ」と述べました。会議は12日まで開かれ、健康への影響がよく分かっていない100ミリシーベルト未満の被ばくや、被ばくの低減策などをテーマに議論し、福島第一原発事故への対応について提言をまとめることにしています。