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'11/9/12

天満屋八丁堀が売り場縮小も



 百貨店の天満屋(岡山市北区)が、広島市中区胡町の八丁堀店の売り場を抜本的に見直し、新たに大型の専門店への賃貸などを検討している。他の百貨店や大型商業施設との競争で売り上げが伸び悩んでおり、自社の売り場を大幅に縮小する可能性もある。

 八丁堀店は地上11階地下1階で、売り場面積は計約1万8千平方メートル。集客力アップを狙い、家庭用品売り場や催事場があった7、8階は、昨年10月からジュンク堂書店(神戸市)と丸善書店(東京)の大型書店に賃貸している。

 関係者によると、大型書店に続き、1フロアまたは複数フロアにまたがる大型の専門店をテナントとして誘致する検討をしている。関係者の一人は「市中心部の立地の良さを生かせるパートナーを探している」と話す。

 中四国地方に9店ある天満屋の百貨店のうち、八丁堀店など広島市内3店の2011年2月期の売上高は295億円で前年比3・7%減った。天満屋は昨年6月、希望退職を募り全社員の約8%に当たる60人が応募している。

 天満屋の岸本彰治広報担当部長は「閉店は検討していない。地域に貢献できる店づくりをしたい」としている。

【写真説明】売り場の抜本的な見直しを検討している天満屋八丁堀店




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