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多数の施工不良箇所 胆江地区最終処分場

 (07/29)
業者処分を検討

 奥州金ケ崎行政事務組合議会議員全員協議会は28日、奥州市水沢区佐倉河の同組合事務所で開かれ、同市前沢区石田の胆江地区最終処分場「エコパークおおぶくろ」の建設工事で多数の施工不良が見つかったことが報告された。東日本大震災に伴う被害調査の過程で判明したもので、埋め立て地外へ汚水などの流出被害はないという。現在、施工した業者が補修工事を進めており、管理者の小沢昌記市長は施工業者と施工監理業者の処分を検討する考え。

 施工不良が見つかった最終処分場は3月1日に稼働したばかりの施設。埋め立て面積2万3770平方メートル、埋め立て容量12万5000立方メートルの規模を誇り、約15年間にわたり焼却灰などを埋め立てる計画となっている。

 同組合の説明によると、二つの埋め立て地で遮水シートの適切な固定が行われておらず、二重シートの間に水がたまり、浸出水集水管に流入。集水ピットから処理棟までの浸出水流入管に使用した材料も、発注仕様書と異なる製品だった。シートや雨水排水管・放流管でも不良箇所が見つかった。埋め立て地外への流出はないという。

 議員からは「地震の被害調査がなかったら相当ひどい事態になったのではないか」と業者の責任追及を求める意見のほか、施工不良箇所とは別の災害復旧工事について同じ業者と随意契約を交わしたことに疑問の声が上がった。

 小沢市長は「きっちりと監視し、ペナルティーも科す。一連の工事の最終確認をするあたりをめどとして対策を考えたい」と述べ、第三者による補修工事後の確認調査も実施する意向を示した。