噴水小僧、見納め?大阪駅に1世紀超
2011/08/22 17:54更新
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100年以上にわたってJR大阪駅(大阪市北区)に鎮座していた噴水小僧が、今年5月に全面開業した「大阪ステーションシティ」の改装開始に伴い撤去されてから7年余り。6月から交通科学博物館(同市港区)で展示が行われていたが、これも今月末で終了する。かつては待ち合わせスポットとして人気を誇ったことから、同博物館を訪れた人たちは懐かしそうに見入ったり、会場のノートに思い出をつづったりしているが、常設展示の予定はなく、もうすぐ“見納め”となる可能性もある。
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記事本文の続き 噴水小僧は高さ1.2メートルの銅像。腹掛け姿で、頭上にハスの葉を掲げている。明治中ごろの制作とみられ、明治34年に開業した2代目大阪駅の正面玄関車寄せの左右に一対が設置された。当時は、竜の口から出る水を、ハスの葉で受け止めていたという。ひしゃくも用意され、利用客がのどを潤したとされる。
昭和15年に3代目の駅舎が完成し、噴水小僧は中央コンコースに移された。もう1体は建て替えの混乱で行方不明に。噴水小僧は、大阪駅の歴史を物語る貴重な資料として、旧国鉄によって38年に「準鉄道記念物」に指定された。
4代目の駅舎ができた54年以降も、噴水小僧は構内を行き交う人々を見守り続けた。腰掛けることもできる噴水の周辺は、デートや旅行の待ち合わせをする人でいつもにぎわった。
ところが、大阪駅の改装に伴い、平成16年3月に撤去され、その後は同館でひっそりと保管されていた。
久しぶりに日の目を見た噴水小僧。大阪府河内長野市の主婦(62)は「友達と遊びに行くときは『噴水前に集合』と約束した。大阪駅のシンボルだった」と振り返る。
同じ思いを抱く人も多く、ノートには「幼なじみとの旅行で、待ち合わせをした」「こんなところで会えて感動した」などとつづられている。だが、噴水小僧を所有するJR西日本によると、今後、大阪駅に設置する予定はないという。保管する交通科学博物館も「常設展示の計画はない」としており、再びお蔵入りする可能性が高い。
同博物館はJR大阪環状線と地下鉄中央線の弁天町駅下車すぐ。午前10時から午後5時半まで。8月中、休館日はないという。
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