記事を検索
-
最新ニュース一覧
- 9/11テロ アメリカに与えた経済的ダメージは3兆3千億ドル
- これがアメリカの現実だ 〜NJ州 ホームレス村
- グーグルのザガット買収価格は1億2500万ドル
- バンカメさらに深刻な事態 解雇は4万人に?
- キャロル・バーツ氏反撃 「ヤフーは私を食い物にした」
- グーグルが、レストラン評価ガイド「ザガット」を取得
- 【ヤフー続報】会社は売却? バーツ氏の退職金は?
- 米ヤフー社のキャロル・バーツCEOが、電話一本でクビに
- グルーポンが大ピンチ! IPOを大幅に延期か
- アップル・ストア 香港・第一号店がオープンへ
- ニューヨーク市で40人以上が銃で死傷 米三連休中
- 「ぜひ日本を驚かせて欲しい」 野田新首相へ米紙
- 米郵政公社がデフォルト寸前 全郵便局が閉鎖の危機
- 衰えぬエルメス人気 注文殺到で400人を新規雇用
- バンク・オブ・アメリカ 最高で3万人解雇の可能性
- 世界で最も家賃の高いショッピング・エリア 銀座は第6位
- HPが迷走中? タッチパッドの増産を決定
- AT&T のTモバイル 買収に暗雲 独禁法違反の疑いで提訴
- ジンガがIPOを延期か 株式市場の低迷を懸念
- ゴールドマン・サックスが「インサイダー・ツイッター」を警戒
日別アーカイブ: 2011年9月10日
9/11テロ アメリカに与えた経済的ダメージは3兆3千億ドル
【ニューヨーク=志茂真奈美】 2001年9月11日のテロリスト攻撃から、ちょうど10年。米紙ニューヨークタイムスでは「The Reconing (審判)」と題する特集記事を掲載。様々な角度から、事件を検証している。その中の一つ、経済的な角度からダメージを計った記事を取り上げたい。 <勘定は1日で3兆3千億ドル(=約256兆円)> 記事によると、アルカイダはワールド・トレード・センターを破壊し、国防総省(ペンタゴン)を一部損壊させるのに、約50万ドル(=約3380万円)を費やしたという。そして、それだけの金額を使ってアメリカ側に与えた経済的損失は、概算で何と、3兆3億ドルにものぼる。アルカイダは1ドル当たり、700万ドルの結果を得た事になる。3兆3億ドルという金額は、現在の米国の国債の5分の1に相当する。 3兆3千億ドルの内訳は以下の通り ・物理的損害と料金(損壊物や交通、通信の費用) 550億ドル(=約 4.3兆円) ・経済活動への影響(業務停止や航空機利用低下) 1230億ドル(同 9.6兆円) ・国家防衛、情報関連費用 5890億ドル(同 45.8兆円) ・軍事関連費用 1兆6490ドル(同 129兆円) ・将来的な軍事費用と退役軍人への社会保障 8670億ドル(同 67.3兆円) この3兆3千億ドルには、金利や、地方自治体独自の防衛費などは含まれていない。また、物理的損害の中で「犠牲者の命の価値 240億ドル(同1.9兆円)」と計上されているが、これは、犠牲者が生存していた場合に稼いだと推定される賃金が100億ドルとされ、実際の命はその2倍強とする政府のガイドラインに基づいたもの。 改めて数字にして見ると、その損害の甚大さに驚愕させられる。しかし、犠牲者とその遺族の受けたダメージは、決して金額で計れるものではない事は確かだ。
これがアメリカの現実だ 〜NJ州 ホームレス村
【ニューヨーク=志茂真奈美】 アメリカの失業率は上がる一方で、遂には家財道具を失い、ホームレスに転落する人々が増えている。 米経済ニュース・サイト、ビジネス・インサイダーでは、米ニュージャージー州レイクウッド郊外にある、「ホームレス村」に潜入取材。ホームレスの暮らしぶりを、写真で紹介している。 このホームレス村は、公用地である森林内にあり、自治体から許可も受けているという。住民がボランティアの弁護士を雇い「ホームレスもコミュニティーの一員であり、公用地へのアクセスする権利がある」と主張。何年にも及ぶ訴訟の上、勝ち取った権利だ。ただし、人数は70人までと決められている。 意外なのは、多くのホームレスが、どこにでもいる普通の市民にしか見えない事だ。道ですれ違うだけなら、誰も彼らがホームレスであると気づかないかも知れない。 ホームレス村には、共同洗濯場やキッチンまである。近隣の食料品店から食料が寄付されたり、ボランティア・グループが薪割りを手伝いに来るなど、日々の暮らしは困らない。 しかし、冬場を乗り越えるのは困難だ。昨年の冬、ホームレス村の住民は寒さを乗り切るため3軒の木造の小屋を建築した。しかし、取り決めで建物の建造は禁じられている。メディアの報道で、小屋の建設を知った市側は、すべての小屋を強制的に解体してしまった。村のリーダーは「小屋のおかげで、去年は死者を出さずにすんだのに」と不満をもらす。この冬、住民はビニール・テントの中に薪ストーブを設置することになるが、火事の危険性が高いのが不安だ。 近郊の町の住民は、ホームレス村排除を求めている。しかし、排除するにも、彼らにはどこにも行く所がないのだ。 アメリカでは現在、70万人以上がホームレス状態にあるという。2007年から2010年の3年間で20%増えた。先進国であるはずのアメリカの今日の姿。これが現実である。