地表の放射線量を上空から測定した調査で、福島だけでなく、宮城や栃木、それに茨城の一部でも放射線量の高い場所があることが分かっています。今後、これらの地域でも除染が課題となりそうです。
福島第一原発の事故のあと、文部科学省は、これまでに福島と周辺の4つの県で上空から地表の放射線量を測定し、地表から1メートルの高さの放射線量を示した地図を作りました。赤色で示された1時間当たり19マイクロシーベルトを超える放射線量の高い地域は、原発から北西方向にかけて帯状に広がり、30キロ前後まで達しています。この地域で1年間、同じ値が続いた場合、放射線量は避難区域の目安となる20ミリシーベルトの8倍余りに達する計算です。黄色で示された地域は、1時間当たり3.8マイクロシーベルト以上、計算上、年間20ミリシーベルトを超える場所で、避難区域の外側にまで広がっています。また薄い緑は、1時間あたり0.5マイクロシーベルトから1マイクロシーベルトを示しています。この場所の年間の被ばく線量は、一般の人が浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを大幅に上回る計算で、福島の広い地域のほか、宮城の南部や栃木と茨城の北部の一部にもあります。今後、これらの地域でも放射性物質を取り除く除染が課題となりそうです。