公共工事の入札情報を指名業者に漏らしたとして、松山市の職員が昨夜地方公務員法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは松山市技術管理課の職員山田守容疑者51歳と、北条建設の代表取締役中野真由美容疑者43歳ら合わせて3人です。
調べによりますと、山田容疑者は今年5月、北条建設の事務所で、市が行った駐車場舗装工事の一般競争入札に絡み、工事に関する情報を中野容疑者らに唆され漏らした疑いがもたれています。
調べに対し、3人は容疑を認めているということです。
警察は昨夜、市役所等の家宅捜索に入り関係資料などを押収、今後、金銭のやりとり等について追及する方針です。
一方、松山市は昨夜会見を開き、市民に謝罪しました。
山田容疑者は先月1日から体調不良などを理由に欠勤。
先月10日には警察から「任意で聴取中」という協力要請が入り、市長にも伝えられたということです。
山田容疑者は市発注工事の設計審査などを担当し、入札の最低制限価格を推測できる、金額の入った設計書などを事前に入手できる立場にいたと言うことです。
北条建設は少なくとも、おととし4月から先月までに18件、計2億円あまりの工事を市から受注していました。