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鉢呂経済産業大臣 辞任会見

Web Iwakami
2011年9月10日に行われた鉢呂経済産業大臣の辞任記者会見の模様です。@ystricera さんによるtogetterおまとめと、ボランティアスタッフによる文字起こしを掲載しています。





0:04:28
司会「週末急な呼びかけとなって大変申し訳ございません。大臣25分ごろいらっしゃって、記者会見を開始したいと思います。冒頭大臣から発言が簡単にありまして、その後代表幹事社さんから…
時間は次の予定がありますので予定は20分と聞いてますが、そこは適宜」

A「次の予定あんの?」

司会「あります」

B「何だよ予定って」

司会「(笑)一応あります」

C「ふざけんなよ」

D「やめちゃうのに次の予定もないじゃん(笑い)」

司会「要望が沢山あると思いますので、私のほうから…」

0:08:40
鉢呂「遅い時間にお集まりいただきまして大変ありがとうございます。本日野田総理大臣にお会いをし、私、経産大臣を辞任いたしたいと言う申し出をさせていただき、総理のほうから受理をしていただいたところでございます。私の一覧の発言で、国民の皆さんそして、とりわけ福島県民の皆様に多大の不審の念を抱かせ、大変心からお詫びを申し上げるところでございました。大変どうもすみませんでした(お辞儀)
私といたしまして、この度のことは猛省をしながらまた、福島県民の皆さんや東日本大震災の(被災者の)皆さんに少しでも今後貢献できるようにように、これからもひたすら頑張ってまいりたい。このように考えておるところでございます。大変短い期間でありましたけれども、経済産業省皆さんのお力もいただいて過ごさせていただいたこと、心から御礼申し上げまして退任のご挨拶にさせていただきます。本当にありがとうございました(お辞儀)。以上でございます」

幹事社(共同通信)「総理に対していつ、どこで辞表を提出になったのか?」

鉢呂「今日総理も被災地の首長、私も第3次補正予算案の関連で、円高、空洞化、また今後の方向性を付けるということで、企業の訪問をいたしたところで、夕方7時から赤坂議員宿舎で会い、辞任を申し出た」

幹事社(共同通信)「総理からはどのように?」

鉢呂「総理からはそれを受理していただいた」

幹事社(共同通信)「何か総理からのお言葉は?」

鉢呂「特に申し上げることはございません」

幹事社(共同通信)「総理のほうから何か声をかけられたことは?」

鉢呂「受理をいただいたということ」

幹事社(共同通信)「何分間ぐらい?」

鉢呂「定かでないが、数十分だったと思う」

幹事社(共同通信)「改めてお聞きしたいが、お辞めになった理由、一番の理由は?」

鉢呂「昨日、今日にかけての福島県に視察に行った際の、記者会見等での一連の発言について、国民の皆さん、そして福島県民の皆さんに大きな不振の念を抱かせた。このことに尽きると思う」

幹事社(共同通信)「本日午後の記者会見では辞任の話は出てなかったと思うが?」

鉢呂「それは総理に経過を話をし、その際決断をした」

所属、氏名不明「一連の発言と仰いますけども、具体的にどういう発言をしたのか?具体的に言ってもらわないとなぜ辞めるのかわかりません」

鉢呂「1つは、昨日の記者会見において『死の町』という表現をしたことについてでございます。このことについては午後の記者会見で撤回をして陳謝お詫びをしたところでございます。また、視察後の非公式の記者の皆さんとの懇談、立った場での懇談でございますが、一連の大半はいきさつの中身についてのまじめで真剣な報告をしたと思いますが、これについて不振を抱かせるような言動があったというふうに捉えられたわけでございます。この2つでございます」

所属、氏名不明「具体的にどう仰ったんですか?
あなたね、国務大臣をお辞めになられる、その理由ぐらいきちんと説明しなさい」

鉢呂「私も非公式の記者の皆さんとの懇談ということでございまして、その一つひとつに定かな記憶がありませんので」

所属、氏名不明「定かな記憶がないのに辞めるんですか。定かな事だから辞めるんでしょう。きちんと説明ぐらいしなさい、最後ぐらい」

鉢呂「私は国民の皆さん、福島県の皆さんに不信の念を抱かせたこういうふうに考えて…」

所属、氏名不明「何を言って不振を抱かせたか説明しろって言ってんだよ」

鉢呂「ですから、今お話したとおりでございます」

フリーランス田中「そんなやくざ言葉やめなさいよ。記者でしょう。品位を持って質問してくださいよ」

鉢呂「大変すみません、私は精一杯話してるおるつもりで、ご理解をいただきたいと思います」

フリーランス田中「恥ずかしいよ、君はどこの記者だ!」

北海道新聞「改めてなかなか理解しがたいんですが、9日の会見…被災地の下見をして目の当たりにした後になぜそういう発言をされたのか。そのあたりの心境をもう一度ご説明いただきたい。今回の原発については、被災地の方もそうですけど、北海道民は原発について強い期待をしていた。それについて今どんな心境か」

鉢呂「原発の事故の形については、私も福島県に2回ほど入って子ども達の健康、特に学校等の除染問題で菅総理にも意見具申をしたり、議員個人の立場ではあったがそれなりにやってきたと思っております。そういう中で、現地の作業員の皆さんの働く姿、あるいは周辺の昨日まで活発に様々な生活、経済活動をしておる地域が、一晩のうちに避難という形になった。その町を言葉は非常に県民の皆さんを逆なでするような言葉だったと思っておりますが、私の率直な見た形を表現して、決してその事で、県民の皆さんを逆なでするような意図はなかったと思っているが、適切な言葉ではなかった。自分として福島の原発の事故について、また地元で原発があるという形もありましたから、相当大きな政治的形を以て臨んできただけに、不用意な発言ということについて、真剣に考えこのような決断をしたと受け止めていただきたい。
地元の期待については本当に痛くなるような形で、受け止めておったわけで。TPPの問題ですとか、今の円高、産業空洞化の問題など、そして原子力の再稼動、地元の県民や住民の皆さんの理解を得るという、大変重い責任を持つ大臣としての活動という事に対しても、率直に言って期待があったと思っておりますので、その点もこれをきちんと貫き通して解決をしなったというのは大変無念な思いでございます」

テレビ朝日(吉野)「そうは言っても、今ご説明していただいた中身では、どうして経産大臣をお辞めになるのか分からない。いったい何に対して反省をなさって、どうしてやめられるのか、もう少し具体的にお願いします」

鉢呂「私は、自分の率直な思いを言っているつもりで、国民の皆さんに判断をしていただきたい。一番大きいのは福島県民の皆さんの思いに答えるどころか、大きな不信という形に至ったと自分なりに思ってますし、そのことは自分としては本当にこれまで関わってきただけに、強い思いがあったことに対して、一連の発言ということに対する裏切りとして受け止めた」

フリーランス田中「何度も福島に入って、福島の人とお話しをしたんなら、福島の人たちはむしろ大臣の言ったこと、大臣の『死の町』というのはむしろ福島の人たちの思いに合う事だと思うが。彼らは脱出したがっている。だとすれば、大臣が仰った事は正しい。何で辞任するんですか。むしろぼくは記者の、記者クラブの言葉狩りに狩られたにすぎないと思うんですが」

鉢呂「現地に視察したときも14の市町村長さんとお会いをして、様々厳しいご意見をいただきました。本当に今戻ることのできない町がどのように戻すか。なかなか国民の皆さんが入れない双葉町等を見るにつけ、私の思いは一つひとつやれる事をやっていこう。私の感じでも、今指定区域で濃度の高いところもあるけれども、やりかたによっては、終日は入れなくても良いから、例えばビニールハウスの中で汚染に強い作物をきちんと作って、泊まることはできないけども、今福島原発の事故の現場で防護服で働いている人もいるわけですから、そういうことを一つひとつ今やっていくような方法を市町村長さんを先頭に作っていけば国も必死の思いでこれを支援していきたい。こういうふうに述べさせていただき、市町村長さんも、それぞれの、様々な除染の事業も、一つひとつの市町村の違いがありますから、それを超えて除染のモデル事業も作って全県的なものにしていくということについてもお話をさせていただきました。そういう思いであったが、あの言葉は言うべき言葉じゃないと思いました。最初しゃべるときはこれこそまさにそういう表現しか見つからない。人っ子一人通らない。しかし町並みはきちっとある。あんな地域は全国に一つもない。その事を表現するのに私の言葉では、あれしか浮かばなかった」
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