200世帯 仮設住宅申請できず
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200世帯 仮設住宅申請できず

9月11日 12時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

震災の被災地の宮城県石巻市が、被災者に十分に周知しないまま仮設住宅の応募を締め切ったため、200世帯以上が、住宅に空きがあるのに入居の申し込みさえ受け付けてもらえない事態になっていることがNHKの取材で分かりました。

宮城県石巻市は、震災から3か月余りが過ぎた6月25日に仮設住宅の申し込みを締め切り、今月中におよそ7300戸が完成する予定です。応募を締め切るにあたって、石巻市は避難所に文書を配ったりしましたが、親戚などの家に避難した人や、壊れた自宅に戻った人への周知が十分でなかったため、仮設住宅への入居を希望しながら申し込みをしていない被災者が200世帯以上に上っていることが、NHKの取材で分かりました。石巻市は、こうした事態が明らかになったあとも今ある仮設住宅は期限までに申し込んだ被災者の数を基に建てられているとして、追加の申し込みを受け付けていません。石巻市では、市街地から遠い郊外の仮設住宅が定員割れになっていますが、今回明らかになった200世帯以上の被災者は、住宅に空きがあるのに入居の申し込みさえ受け付けてもらえず、壊れた自宅などでの生活を余儀なくされています。これについて、石巻市は「まず、期限までに申請した被災者が入居できるようにしたうえで、空きがあれば追加で申し込みを受け付けたい」と話しています。