ポケモン達の住む世界のある森の中に小さな家があり・・・その小さな家の中には、恋人同士のニドリーノの「ルシファー」とニドリーナの「ローラ」が同居していた。 これはまだニドラン♀のリリィが生まれる前のお話なので、ちょっと昔の事なのである。しかし未来があんな風になってしまうとは・・・。 ある夜の事・・・ルシファーはいつものように外での仕事を終え、小さな家に帰宅したのだった。ガチャッと家のドアを開けると・・・ルシファーは、目を疑った。 ローラが、家の床の上に倒れていたのだった・・・!!!「・・・・・!!!ローラ!!!」とルシファーは叫んで駆け寄った・・・。 「・・・ローラ!!!・・・凄い熱だっ!!!」ルシファーは青ざめてしまった。なんとローラは物凄い高熱を出していたのだった・・・!!! ルシファーはすぐにローラをベッドの上に寝かせると、上から布団をかけた。「・・・うぅん・・・」ローラはなんとか目は覚ましたものの、とても苦しそうだった。 ルシファーは急いで袋に水を入れて氷枕を作ると、ベッドに寝ているローラの頭の上に乗せた。「・・・・・。」氷枕のおかげで冷やされたのか、ローラは少し楽になったようだった。 「・・・良かった・・・なんとか一命は取り留めたようだ。でもこの先、どうしたら・・・」ルシファーは少し安心したようだったが、とても不安だった。 「・・・ルシファー・・・ありがとう。迷惑かけて悪いわね・・・ルシファーも仕事で忙しいのに」ローラがルシファーを見つめてそう言った。 「・・・いや・・・いいんだ」ルシファーはそう呟いた。「それより・・・体調は少し良くなったんだけど、私お腹空いちゃって。何か作ってくれない?」 「あ・・・ああ。ちょ、ちょっと待って」ルシファーはキッチンの方に行くと、おかゆを作ってベッドの所に持って行き、ベッドの横にある小さなテーブルの上に置いた。 「おかゆ作ったんだけど・・・これなら食べられるだろ?それから、果物も置いておくから食べるといい」とルシファーは言い、 むいてあるりんごとカットしてあるオレンジをお皿の上に乗せて、一緒に小テーブルの上に置いた。「・・・ありがとう・・・貴方って本当に素敵ね」 ローラはとても感激したようで顔を輝かせて言うと、早速食べ始めたのだった・・・。「・・・悪い、これからまた外で夜の仕事があるんだ。どうしても行かなきゃいけない・・・」 ルシファーは壁にかけてある時計を見て、はっとしてそう言った。「・・・いいのよ、私ならもう大分良くなったから、大丈夫よ。行ってらっしゃい・・・」 ローラが微笑んで言うと、ルシファーも安心したようで、バタン!と家のドアを閉めて、ガチャリと鍵をかける音がした。そして、また仕事に出掛けて行ったのだった・・・。 「・・・・・。」家の中に1匹取り残されたローラは、まだ熱があるので少し不安だったのだが、また寝る事にした・・・「・・・おやすみなさい」そう呟くと、電気を消して眠りについたのだった・・・・・。 -------------------------------------------------------------------------------- サイトの方がずっと更新されていないようなのですが、 とりあえずまた小説を書いたので投稿しておきます・・・。 この小説は初めて書いたネタなのですが、結構私的には 気に入っています・・・。 |