関西のニュース 全国のニュース 天気予報・気象情報 スーパーニュース ANCHOR 情報・ご意見
 


NEWS HEADLINE
 
関電などが安全対策を滋賀県の4市に回答
紀伊半島豪雨 十津川村
紀伊半島豪雨 那智勝浦町
紀伊半島豪雨 田辺市
紀伊半島豪雨 捜索・復旧続く
土砂崩れは「深層崩壊」か
関西の4政令市が支援物資
此花区パチンコ放火殺人 高見素直被告初公判
京都市森林文化協会 市の委託金180万円を不正支出
平野防災担当相が那智勝浦町を視察
村全体が孤立する奈良・十津川村
土砂崩れダム決壊に警戒
紀伊半島豪雨 一時孤立の集落は不自由な生活続く
最終更新日時:2011年9月7日 06:20
 

関電などが安全対策を滋賀県の4市に回答

動画を見る
福井県の原子力発電所に近い滋賀県高島市が申し入れていた安全対策について、関西電力などが定期的な会議の場を設けると回答しました。
回答書を手渡したのは、関西電力や日本原子力発電など3つの原子力事業者です。高島市や長浜市など4市は、福井県内の原発から20キロ圏内にあるため、今年4月、安全協定の締結などの申し入れを行なっていました。これに対し関電などは、協定の締結やモリタリニングについては今後検討し、定期的な協議の場を設けて連携を強化していくと回答しました。
【藤井勇治長浜市長】
「市民の皆さんの安全のため継続した施策の展開に繋げたい」
自治体からの安全対策の申し入れに関電が回答書を出したのはこれが初めてです。
( 2011/09/07 6:20: 更新)
紀伊半島豪雨 十津川村

人口4000人の村が孤立状態に
孤立状態のなかにある十津川村では救助が難航しているうえ、ライフラインも危機的になっています。

孤立状態に陥った十津川村。
山の形を変えるほど大規模な崩落が起きているところも…。
至る所で土砂崩れによる道路の断絶が見られます。

また、国道の橋も破壊され、人の行き来は困難になっています。
水没した十津川村の長殿発電所は完全に破壊され、水が引いた後には無残な姿に。
そして近くにあった住宅も流され1人が死亡、2人が行方不明になっています(6日午後7時現在)。

【近くに住む人】
「水は道の上まで上がった、家は水で流された」
「67年になるけどこんなことになったことはない」

大規模な水没を引き起こしたのは発電所の約300m下流で起きた土砂崩れでした。
土砂が川の水をせき止めて水位が上がり、発電所付近一帯は「土砂崩れダム」となったのです。


そして村にはこの他にも大規模な土砂崩れダムがあり、決壊の恐れがあることから捜索活動は難航しています。

【近くに住む人】
「(土砂崩れダムに)だいたい今150mぐらい水がたまっている、それが決壊するから危ないので、きのうは(捜索を)打ち切った」

十津川村にはほかにも土砂崩れが原因で流された住宅が。
野尻地区の土砂崩れの下流にあった住宅2棟は土台が残るだけに。
ここにいた女性1人が死亡、幼い子どもを含む7人が行方不明になっています。
当時、水が一気に押し寄せたといいます。

【近くに住む人】「ドーンと(土砂崩の)すごい音がしたその(土砂)の衝撃で津波みたいに水を押し出して家を流した」

今も土砂が流れ出していて、依然として危険な状況とともに、ライフラインの断絶も深刻になっています。

【村の人】
「食料が無くなってきたり、谷も埋まって水が来ない地域が出てきている」
「一日も早い国道復帰をお願いしたい」

大きな被害が出ながら十分な救助や支援の手が届かない十津川村。
一刻も早い孤立の解消が望まれます。
( 2011/09/06 20:13 更新)
紀伊半島豪雨 那智勝浦町

川の水で洗濯する住民
和歌山県那智勝浦町では6日、新たに山間部の川関地区で3人の遺体が発見され、死者は14人となりました。
今も21人の行方が分かっていません(6日午後7時現在)。

町内では、いまだ2000人以上が孤立したままです。
5日にようやく孤立状態を脱した口色川地区では、多くの家屋が濁流に押し流されていました。

【口色川地区の住民】
「自分たちの身が危ないと思った。明るくなるまで状況がつかめず、それまで動くのが危険なので、屋根の上で過ごした」

孤立している集落では、今後も捜索の進展とともに被害が明らかになる恐れがあります。
町内の水道は大部分で断水したままです。

中継場所から約1.7km上流にある井関地区には、川の水で洗濯をする人たちが大勢いました。
市街地では水道の復旧工事が進んでいますが、山間部では依然として復旧のめどは立っていません。
車が流されたり壊れたりしたため、歩いて水を運ばなければならないお年寄りの姿もみられました。

被害の大きくなっている那智勝浦町ですが、もともと近所付き合いが盛んなところだそうです。
自分の家の片付けが終わったら隣の家を手伝う、若い人が年配の人を手伝う、そんな光景が当たり前のように広がっていました。
( 2011/09/06 20:05 更新)
紀伊半島豪雨 田辺市

和歌山・田辺市
田辺市伏菟野(ふどの)では、4日未明に起こった山崩れで住宅6棟が土砂に流され、1人が死亡、4人が行方不明となっていました。
捜索が続く中、6日午後5時40分ごろ、行方不明の山本郁代さん(38)の家のあたりから1人が見つかりました。
身元や安否はまだ確認されていません(6日午後7時現在)。

また、打越啓太さん(17)ら3人は今も行方不明で、友人らが捜索現場を訪れ、友の安否を案じていました。
啓太さんの高校バレー部の仲間は「啓太さんはキャプテンで人一倍やさしく、将来は先生になるといっていた」と話していました。
長男・啓太さんと次男・裕貴さん、母・綾子さんが行方不明となっている打越喜美男さんは「友達はきてくれるだけでうれしい。啓太が生きていることを願っている」と話しました。

捜索3日目の6日は、喜美男さんが「このあたりではないか」と説明したところを重点的に捜索が進められていました。
( 2011/09/06 20:17 更新)
紀伊半島豪雨 捜索・復旧続く

和歌山・那智勝浦町
各地で懸命の捜索・復旧活動が行われていますが、ライフラインが寸断され、住民は生活もままならない状況です。
6日の動きをまとめました。

午前7時、和歌山県新宮市では道路が寸断されて孤立している地域に入るため、警察のヘリコプターが飛び立ちました。
県内では新宮市や田辺市などで、22地区の約4500人が孤立していますが、衛星電話を運ぶなどして6日中に連絡だけはとれるようになるということです。
しかし、こうした孤立地域以外でも被害の全容がつかめていない場所は多く、警察や自衛隊による捜索活動は難航を極めました。

【警察】
「まだ全体が未把握な地域があるので、不明者の状況を把握する活動もあわせてやってます」

14人が死亡するなど(6日午後7時現在)大きな被害が出ている那智勝浦町には平野達男防災担当相が訪れ、決壊した那智川などを視察しました。
自らも家族を亡くした寺本眞一町長が対応に当たり、ライフラインの復旧などについて協力を求めたということです。

【平野防災担当相】
「予想を超える大きな被害。県・市町村と連携して国もしっかり支えたい」

町内では6日から電気の復旧工事が始まりましたが、依然として断水は続いたままで、湧き水で洗濯をする住民の姿もみられました。

【住民】
「(町の)給水はあるけどすごい行列だから…」
「手を洗ったり、トイレを流したりしている」

そんな中、大雨の影響で運転が止まっていた浄水場のひとつで電源設備の復旧が完了しました。

【町の職員】
「掃除する水にみなさん困っている。なんとか送りたいと思って、日曜の夜から動いてきた」

これにより、町内で使用される水の半分が確保され、被害の少なかった地域では7日にも水道が使えるようになります。


一方、兵庫県加古川市では、今月4日に住民の避難誘導に向かう途中で川に転落した消防士の南節男さん(53)が遺体で発見されました。

【加古川市の会見】
「(南さんは)使命感が強くて、そこまでいかなければいけないと…。最悪の結果になったと思います」

時間の経過とともに、甚大な被害の実態が徐々に明らかになっています。
( 2011/09/06 20:10 更新)
土砂崩れは「深層崩壊」か

「深層崩壊」とみられる土砂崩れ
今回の大雨による大規模な山崩れは「深層崩壊」と呼ばれる現象が大きな被害をもたらしたと専門家は指摘します。
そして紀伊半島では、土砂崩れダムの決壊が起こる恐れが懸念されています。

和歌山県田辺市の伏菟野地区で起きた山崩れ。
大量の土砂は、ふもとにある住宅5棟を飲み込みました。
なぜ、ここまで大規模な崩落が起きたのか。
専門家は、記録的な豪雨によって「深層崩壊」と呼ばれる現象が起きたと指摘します。

通常の土砂崩れは、山の表面にある厚さ50cmから2mほどの土の層に雨がしみ込み、崩れ落ちるものです。
これに対し「深層崩壊」は、大量の雨が降ることによって土の層の下にある岩盤に雨水が染み込み、徐々に地下の水位が高まっていきます。
その結果、岩盤がバランスを崩して大規模な崩壊が起こるのです。

「規模が大きな斜面で、降った雨が浸透している最中のところもあると思うので、雨がやんでからの数日間は、崩れるかもしれないので、警戒が必要」(防災科学技術研究所・井口隆さん)

深層崩壊による山崩れは、至るところで発生したとみられます。

奈良県十津川村…。
斜面が大きくえぐれ、崩れ落ちた大量の土砂が川をふさいでいました。
こうした土砂崩れダムは今後、新たな被害をもたらす恐れがあります。

(実験映像)
土砂によって川がせき止められると、上流からの水が徐々にたまって、水位が増していきます。
そして、ダムが決壊すると…。
貯まっていた土砂と水が一気に流れ出します。
通常の流れと比べてみても、水の量や勢いに大きな差があるのが分かります。

「(土砂崩れダムが決壊すると)大洪水が下流におよぶ危険性がある。早急にダムがあるかを点検して、もしあるようであれば、下流の人は避難するとか、ダムの水を抜くとかして、対応が必要」(防災科学技術研究所・井口隆さん)。

雨が上がった被災地。
さらなる山崩れや土砂崩れダムの決壊に警戒が必要で、記録的な豪雨の脅威は続きます。
( 2011/09/06 20:06 更新)
関西の4政令市が支援物資

動画を見る
近畿地方の4つの政令市は6日、台風12号で甚大な被害を受けた和歌山県の自治体へ支援物資を送りました。

大阪市は6日、和歌山県田辺市からの要請を受け、500ml入り飲料水1万1600本などを送りました。
田辺市では大雨の影響で現在も634世帯1308人が孤立状態(6日午後7時現在)。
市内の簡易水道全てが断水し、復旧のメドが立っていません。

【大阪市・平松邦夫市長】
「被害状況が分かってくると同時に、我々がやれることをやっていく」

また、神戸市と京都市も同じく田辺市へそれぞれ5000本の飲料水を送っています。

堺市は、大雨で浄水場の電源設備が浸水し依然として町内全域が断水している那智勝浦町へ飲料水5000本を送りました。
堺市は当初給水車を要請されましたが、那智勝浦町に自衛隊の給水車が入ったことから、保存や配布がしやすいペットボトルを送ることにしました。

【堺市上下水道局総務課 森浦稔参事】
「(自衛隊の)タンク車による支援がメインになると思われるので、タンク車が入れないような所に備蓄水を届けたいという思いです」

那智勝浦町の水道が完全復旧するには約1週間かかる見込みで、4つの政令市は引き続き連携して支援を続けていく予定です。
( 2011/09/06 20:19 更新)
此花区パチンコ放火殺人 高見素直被告初公判

廷内スケッチ
2009年7月、大阪市此花区のパチンコ店に放火し、男女5人を殺害したとされる男の裁判員裁判で、男は起訴事実を認めました。

「間違いありません」とつぶやくような声で起訴事実を認めた無職の高見素直被告(43)。
2009年7月、此花区のパチンコ店にガソリンをまいて放火し、店員や客の男女5人を殺害したとされます。
検察側は冒頭陳述で「仕事が見つからず生活に困り、むしゃくしゃして誰でもいいから殺そうと思った」と指摘。
弁護側は「被告は善悪を判断する能力を著しく欠いていた」と主張し、さらに検察側が死刑を求刑する可能性が高いことから「絞首刑は残虐」として死刑制度そのものの違憲性も訴えています。

この裁判員裁判はこれまでで最も長い約2ヵ月の審理が予定されていて、選任手続きでは辞退者が続出するなど、裁判員への大きな負担も懸念されています。
( 2011/09/06 19:28 更新)
京都市森林文化協会 市の委託金180万円を不正支出

京都市森林文化協会(京都・左京区)
京都市が出資する財団法人が、作業中にケガをした職員が働いているかのように見せかけ、職員の休職期間の賃金を市から受け取っていたことがわかりました。

去年2月、財団法人「京都市森林文化協会」の臨時職員の男性(当時55)が森林の伐採作業中に足を骨折しました。
その際、協会は労働基準監督署に労災の申請をせず、男性が休職中も働いているかのようにみせかけ市からの委託金で支払われる賃金など約95万円を男性に支給していました。
また、けがや病気で休職していたほかの臨時職員6人に対しても、休職期間中の健康保険料など本人負担分約84万円を協会が市の委託金で支払っていたということです。
京都市では協会に対し180万円全額の返還を求めていて、協会もこれに応じるとしています。
( 2011/09/06 19:54 更新)
平野防災担当相が那智勝浦町を視察

井関地区を視察する平野大臣
動画を見る
台風12号による豪雨で土砂崩れなど大きな被害を受けた和歌山県那智勝浦町には、平野防災担当大臣らが視察に訪れました。

平野大臣は6日正午ごろ、那智勝浦町役場を訪れ寺本眞一町長と面会し、被害状況についての説明を受けました。その後町内で被害が大きかった井関地区に入り、増水した川の水で破壊された家や那智川の決壊した部分などの視察を行いました。寺本町長は行方不明者の捜索や水道、電気といったライフラインの復旧などについて協力を求め、平野大臣も了承したということです。

【寺本眞一那智勝浦町長】
「今後の要望やいろんな面で実態をわかって頂いているので私のお願いをしてもわかりやすいなあとは感じている]

平野大臣はこのあと和歌山県新宮市を視察していて、その後三重県の被災地を訪問する予定です。
( 2011/09/06 15:13 更新)
村全体が孤立する奈良・十津川村

動画を見る
台風で道路が寸断され、村全体が孤立している奈良県十津川村では、行方不明者の救助活動が難航しています。十津川村に、関西テレビの取材班が入りました。

【高橋亮光記者リポート】「山の斜面が崩れて川をせき止め、溜まった水は一気に下流へ流れ出たということです」
豪雨で道路が寸断され、村全体が孤立した十津川村では、3人の死亡が確認され、9人が行方不明です。現在も、2つの地区と連絡がつかず安否の確認ができていません。住民は、「ドーンとすごい音がした。津波みたいに水を押し出して家を流した」と話しています。村には自衛隊が入りましたが、重機や車は入れず、徒歩と手作業での捜索活動を強いられています。
( 2011/09/06 13:47 更新)
土砂崩れダム決壊に警戒

動画を見る
奈良県の十津川では台風12号の豪雨による土砂崩れで川がせき止められ、水が自然に貯まる土砂ダムが発生しました。決壊する危険もあり、周辺では慎重な捜索が続いています。

大雨で大規模な土砂崩れが発生しせき止められた川にダム湖ができました。その水位は100メートル上流にある橋の上にまで達していました。十津川村の長殿地区で発生した土砂ダムは、役300メートル上流にある長殿発電所も水没させました。現在、水は引きましたが、発電所の近くにあった民家も流されて住民一人が亡くなり、2人が行方不明です。近くの人は「ダムができて(そのダムが)キレたらいっぺんに水を(下流に)持っていくでしょ、それでこの家も流された」と話します。この上流にも別の大規模な土砂ダムが発生していて、警察は決壊による二次被害を警戒しながら慎重な捜索を続けています。
( 2011/09/06 13:59 更新)
紀伊半島豪雨 一時孤立の集落は不自由な生活続く

和歌山・那智勝浦町の口色川地区
台風12号による被害は近畿地方を中心に全国で死者38人、行方不明者54人となっています。和歌山県那智勝浦町では、氾濫した那智川の水位も下がり、これまでに比べ元の川の姿を取り戻しつつあります。しかし、流木が未だに橋に刺さったままであるなど、被害の大きさを見て取ることができます。

那智勝浦町の口色川地区は、土砂が道路を寸断し一時孤立状態となり、集落の中の10軒あまりが土石流に飲まれました。死亡者・行方不明者は出ていません。5日午後、住民の手でがれきの撤去作業が行われ、地区外への車での行き来が可能になりました。口色川地区の住民は「自分たちの身が危ないと思った。明るくなるまで状況がつかめず、とりあえずそれまで動くのが危険なので、屋根の上で過ごした」と話していました。被害の大きい奈良県十津川村や和歌山県の山間部などでは、あちこちで道路が寸断され、いまだに住民の安否の確認が取れていない地区もあるということです。これまでのまとめで、近畿と徳島では32人が死亡、53人が行方不明となっていますが、自衛隊らの捜索などによって、さらに増えることも予想されます。
( 2011/09/06 7:43: 更新)


ザ・ドキュメント
Windows Media Playerの最新版の無料ダウンロードは、こちらのバナーをクリックしてください。
報道部では、
皆さんの情報・ご意見をお待ちしております。

投稿フォームへ
RSS
KTVニュース関西版
Copyright © Kansai Telecasting Corporation. All Rights Reserved.