8月19日のニュース
放射線量の新汚染マップ完成(8月19日 8:20更新)
東京電力福島第一原子力発電所の100キロ圏内で走行中の車から測定した空気中の放射線量を、上空から撮影した写真を見ることができる「グーグルアース」のサービスと組み合わせた新たな汚染マップが完成しました。
わずかな距離でも放射線量に大きな違いが生じていることが分かるため、きめ細かな対策に役立つ可能性があります。
新たな汚染マップは、京都大学の測定システムを利用して日本原子力研究開発機構などが作成しました。
6月上旬から中旬にかけて、福島第一原発の100キロ圏内で、およそ1万7000キロにわたって車で走行し、10秒に1回の間隔で空気中の放射線量を測定しました。
汚染マップは測定した放射線量の高さによって色分けし、上空から撮影した写真を見ることができる「グーグルアース」のサービスと組み合わせて、画面上の指定した地点に移動したり、画像の大きさを変えたりできるようにしました。
100メートルほどの僅かな距離でも、空気中の放射線量に10倍近い差が生じている地域もあるなど、上空から測定したデータで作った汚染マップでは、はっきりしなかった詳細な汚染状況が分かり、きめ細かな対策に役立つ可能性があります。
汚染マップを作成した日本原子力研究開発機構の斎藤公明上級研究主席は「避難住民の帰宅の判断や除染に役立ててほしい」と話しています。
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