環日本海交流室とは、「環日本海圏の歴史や文化を知り、互いに理解し合える部屋」。95年の設置当初から室長を務める。
在日韓国人2世。学生時代はロシア学を専攻し、中国語、ハングル語も読める。「本が好きで、語学を生かした仕事がしたかったんです」と話し、同室では「各国で話題の図書を積極的に購入している」という。韓国、中国、ロシアの図書館と年に約100冊ずつ交換も行い、文化交流に尽力する。開室当初は鳥取に住む外国人の利用が多かったが、近年は日本人も増えたとか。「ここの資料に触れ、隣国理解をさらに深めてほしい」と力を込める。【川瀬慎一朗】
毎日新聞 2011年8月17日 地方版