心室中隔欠損 |
先天性心疾患の中で最も多い病気です。右室と左室の壁の間に穴が開いている病気です。 穴の大きさは2〜3mmの小さなものから5mm〜1cmの中程度のもの、さらに1cm以上のものまであります。主な症状として穴が大きいと、肺高血圧を合併し乳幼児期に心不全と肺合併症を起こします。 |
心房中隔欠損 |
心室中隔に続いて多い病気です。右房と左房の壁の間に穴が開いている病気です。特に大人の先天性心疾患では最も多い病気です。穴の大きさは、通常1〜3cm程度です。最近1p以下の欠損が乳児で心エコーで図で発見される様になりましたが、こうした1p以下の欠損は1歳までに自然閉鎖する事が多いことも分かってきました。主な症状として乳幼児では症状が殆どありませんが手術後には手術前と比べ体重が増え運動能力も増えるので軽い症状があったことが分かります。 |
大動脈縮窄 |
大動脈と動脈管の接続部分に出来たくびれ(狭い所)の事を大動脈縮窄と言います。 単独に生じる場合と心室中隔欠損などの先天性疾患に合併する場合もあります。 症状として、単独の大動脈縮窄の場合は心臓の左室の収縮期圧が高くなり乳児に心不全と心肥大を起こす事がありますが症状が比較的軽く、長年になって心臓の雑音や高血圧などで発見されます。 心室中隔欠損やその他の先天性心疾患に合併する場合は、心室中隔欠損、その他の先天性心疾患の症状がいっそう強く出て、重い心不全を早期に生じます。多くの場合新生児に呼吸困難・哺乳困難などの症状を生じます。 |
薬品名 | 効能効果 | 注意事項 |
ジゴシン1000倍散 | 心臓の収縮力を強めて、息苦しさやむくみ等の症状を改善します。また、脈のリズムをゆっくりさせて頻脈を改善します。 | ●制酸剤との併用で効果が弱くなる事があります。 ●食欲不振、悪心、下痢、めまい、目のちらつき、脈の異常などの症状が出る時があります。 |
ラシックス細粒 | 降圧利尿剤と言われるもので、尿量を増やしてむくみを取り血圧を下げます。特に利尿剤が強い薬です。 | ●めまい・ふらつきが起こることがあります。 ●貧血・発疹・耳が聞こえにくいなどの症状が出る時があります。 |
アルダクトンA細粒 | カリウムが増えるタイプの降圧利尿剤です。尿量を増やしてむくみを取り血圧を下げる薬です。 | ●高カリウム血症の方は通常服用できません。吐き気・下痢・食欲不振・脈の乱れ・体がだるい等の症状が出る場合いがあります。 |
心臓の病気 |
悠人の病気は、心房中隔欠損・心室中隔欠損・大動脈縮窄です。主な症状として、呼吸困難・多呼吸・心不全・肺高血圧があります。 現在、心房中隔欠損は生後3ヶ月の時カテーテル検査にて自然消滅が確認され呼吸困難・多呼吸は薬を投与された1週間後あたりから無くなり、心不全も、一つの穴が閉じた為に軽減されていると言う事でした。 生後8ヶ月2回目のカテーテル検査により、心室中隔欠損はかなり小さくなっているとの事でした。大動脈縮窄は手術をしないと治らない為、手術前に心室中隔欠損が閉じてくれたらと願っています。 |
薬について |
眼瞼下垂 | 悠人は左目眼瞼下垂です。明らかに左右の目の開きが違うのが分かります。 この病気は、瞼を持ち上げる眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉の力が弱い為、瞼が開きにくくなっている状態の事です。眼瞼下垂があると(両目でも片方でも)、瞼が瞳にかぶさって物が見えにくい為、赤ちゃんは顎を上げて上下の瞼の間のわずかな隙間を通して見ようとします。 特に片方だけだと、もう一方の正常な目で物を見る事が出来るので、眼瞼下垂のある目が使いにくく、その目の視力が発達しない事があります。この場合は正常な目にアイパッチ(ガーゼなどで塞ぐ)をして塞ぎ、出来るだけ眼瞼下垂のある目を使うようにします。 |
治療方法(例) | 瞼が瞳孔にかぶさってしまってる場合。視力の発達に障害が起こった場合は手術が必要となります。いずれにしても手術が必要かどうか、個々によって症状が違いますので定期的に診察を受け、医師と相談していくのが望ましいという事です。 手術の場合・・・・多くの場合は、眼瞼挙筋を縫い縮める方法をとります。 ごくまれに、全く眼瞼挙筋の力が全く無く、瞼が全然動かない場合は、オデコを上に挙げる筋肉を使って瞼が上がるようにする手術を行う事もあります。いずれの手術も、術後外観上の違和感が残る事は無いという事です。 |
目の病気について |