5.正しいシャンプーの仕方
ただ洗えばよい、というものでもないのがシャンプーの奥の深さ。汚れを落とすといういちばんベーシックなヘアケアだけに、正しく理解すれば髪の状態に差が出てくるはずです。
(1)ブラッシング
まず、髪を濡らす前、つまり入浴の前にブラッシングを行うこと。
意外に知られていませんが、ブラッシングすることで髪についたホコリやフケをある程度落とすことができるのです。
これにより洗浄効果に差が出、地肌の血行が促進されることによって抜け毛予防に効果を発揮します。髪が長めの人にはぜひお試しください。
(2)湯洗い
シャンプー剤をつける前に、じゅうぶんに髪を濡らすことが肝心。
髪の汚れの80%は湯洗いで落ちるともいわれているので、サッとかぶるだけでなく、まんべんなく濡らすこと。ゴシゴシとこすらず、手と指を湯の流れにそわせて汚れを自然に落とすような感じで。
(3)シャンプーをつける
シャンプー剤を容器から直接頭にドバッと振りかける人がいますが、これは間違い。
シャンプーは必ず1回手のひらにとり、両手で少し泡立ててから髪につけましょう。
ティースプーン1杯くらいが適量。髪の長さによって加減しましょう。
(4)洗う
つめを立ててゴシゴシ洗うと汚れがよく落ちてサッパリするような気がしますが、これも間違い。頭皮が傷ついて負担をかけ、抜け毛やフケの原因になってしまいます。
さらに、濡れた髪は非常にデリケートな状態になっているため、髪そのものにもダメージを与えてしまいます。
指の腹を使い、額の生え際から首の後ろの生え際に向かって、あまり力を入れすぎずにジグザグに動かすようにして往復させましょう。
髪を洗うというよりは、地肌をマッサージするようなつもりで。
どんな短髪でも30秒以上は洗うこと!
(5)2度洗い
毎日髪を洗っている人は、基本的にはシャンプーは1度洗いでOK。整髪料を多く使う人や、2~3日おきに洗う人は、2度洗いしましょう。
1回目のシャンプーをお湯ですすいだあと、もう1度シャンプーすることを2度洗いといいますが、この場合、最初のすすぎは8割くらいでOK。
「まだ少し泡が残っているかな」という程度まですすいだら、1回目の半分くらいの量のシャンプーを、再び(3)の要領で髪につけます。
1度目は髪を、2度目は地肌を洗うようなつもりで。
(6)すすぎ
よいシャンプーの仕方はここで決まるといわれているほど、すすぎは肝心。ていねいにすみずみまで、シャンプーの泡が残らないようにすすぐこと。鏡を見てチェックするのもいい方法です。
かぶり湯ではなく、できればシャワーを使い、耳の後ろ、うなじ、生え際などもていねいに。
かぶり湯ですすぐ場合は、一気にザバッとかぶるのではなく、かける場所を変えながら少しずつしっかりと。