東雲庵で去年の末に収録した、NHK BShi プレミアム8 「大胆不敵な水墨画」 第二回 雪村 絵は仙術なり が 2月15日(火) 午後8:00~9:30 に放送になります。
福島の雪村庵ロケでは、雪村役の俳優さんの手タレをやらせていただきました。
あこがれの雪村さんに見守られている気分で、とても嬉しく筆が進みました。
自主アシスタントとしてナスを拭いたり小物を探したりも、してしまいました♪
番組の中で、収穫した小さなナスをそっと拾い上げ眺める雪村。悦に入ってナスをはじめとする野菜を描き始めます。このナスでひと騒動♪
雪村の描いたような大きな米ナスが、前日届く予定でしたがホテルに届いておらず、朝一番で農協さん一押しのナスが届きました♪梱包を開けたら、なんとかわいい巾着ナス達の群れが!!!絵と違~~~う♪
ちっちゃいナス達を籠に積み上げ、みんなで選りすぐった一番美しいひとつを、私が丹念に磨き上げた、至玉のナス!!!これを雪村さんがつまみあげます♪
当日は台風が近づいていて、懸念していた雨が!!!
でも雨も一興。
その雨を撮影に取り入れて、時の移ろいと水墨の風情に結び付けるスタッフ♪
私も雪村が描く手もとの画像で、雨を加えて呼応しました♪
とても素晴らしいスタッフの方々と共に作品をつくる楽しさを体感したロケでした。
2回目のロケは千葉のアトリエで。
雪舟の描き方と、雪村の作画の根本的違いを実際に模写して説明する場面は悪戦苦闘!
雪舟の達磨と、雪村の仙人(列子)を例に描き方の違いを考察するのですが、実はこの仙人の絵は三枚組の真ん中の絵で、本来は両脇に二幅あったことがわかっています。
狩野派の絵師が昔、走り書きで模写をしたものの小さな写真と、他の群仙図をもとに復元を試みたのですが、これは番組には登場しません。
この幻の群仙図は、番組終了後にブログでお披露目の予定です♪
そして3回目のロケは建築中の東雲庵の3階和室にて。
急遽大工さんが、三階の和室を撮影用に仕上げてくれました♪
雪村の自画像を見てその人物像に思いをはせるシーンを撮りました。
実はこの写真、ロケを終わったときに、「撮影現場の写真を記念に撮ればよかったなぁ。」とつぶやいたら、スタッフの方々が、ほとんど片づけ終わった機材を、突然並べ直して撮ってくれたのでありますよ!
なんとやさしいスタッフの皆さんでしょう(涙涙涙)
なんと出来すぎた写真でありましょう♪(笑)
カメラマンさん、照明・音響さんは美術番組の超ベテラン。監督の橋口さんは新進気鋭の若手女流監督さん。
素晴らしいNHK番組スタッフの皆様と、私も及ばずながら精一杯頑張りました♪
NHK BShi プレミアム8 「大胆不敵な水墨画」 第二回 雪村 絵は仙術なり
2月15日午後8時 BSハイビジョンをぜひ、ご期待ください!