2011年9月10日 20時1分 更新:9月10日 22時7分
自民党の石原伸晃幹事長は10日、青森県弘前市で講演し、11日で10年を迎える米同時多発テロについて「歴史の必然として起こった出来事ではないか」と述べた。鉢呂吉雄経済産業相の「死の町」発言などが問題化した中、野党幹部として同時テロの犠牲者への配慮を欠くとの批判を浴びそうだ。
講演で石原氏は、01年の同時テロ発生時に閣僚として首相官邸に駆けつけた経験を紹介した。その際に「あのテロは産業革命から続いた西洋文明の支配、ピューリタニズムに象徴されるキリスト教支配へのイスラム圏の反逆、そして歴史の必然として起こった出来事ではないか」と指摘した。
石原氏は講演後、記者団に対し「歴史の解釈への持論を述べただけで、決してテロ行為を肯定したわけではない」と釈明した。【念佛明奈】