インターネット上に短い文章を書き込む「ツイッター」の利用者が、ことしに入ってからこれまでに全世界で80%余り増加して1億人に達し、新たな情報発信の手段として存在感を高めています。
「ツイッター」は、インターネット上に140字以内の文章を「つぶやく」ように書き込んだり、ほかの人の「つぶやき」を見たりすることができるサービスです。友人や著名人などを登録しておけば、「つぶやき」の内容が自動的に表示されます。アメリカにある運営会社は、このツイッターを月に1回以上利用する人が、今月8日の時点で全世界で1億人に達したと発表しました。その半数以上は、毎日ツイッターを利用しているということです。利用者の数は、現在、今年はじめと比較して82%も増えているということです。ツイッターは世界各国の政治家など多くの著名人も情報発信の手段として活用していて、ことし7月、サッカーの女子ワールドカップでなでしこジャパンが初優勝を果たした際には、アメリカのオバマ大統領が祝福のメッセージを掲載しました。さらに、中東では政府による情報統制が敷かれるなか、反政府デモの呼びかけにも使われたほか、東日本大震災では被災状況や安否の情報の確認にも利用されました。ツイッターのサービスは5年前に始まったばかりですが、フェイスブックなどとともに新たな情報発信の手段として急速にその存在感を高めています。