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鉢呂経産相が辞任 就任9日目、政権運営に打撃

2011/9/10 21:00
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 鉢呂吉雄経済産業相は10日夜、野田佳彦首相と衆院議員宿舎で会い、東京電力福島第1原子力発電所の視察を巡り不適切な発言を重ねたことの責任を取り、辞表を提出した。首相は受理した。臨時国会の召集を13日に控え、早期に事態を収拾する必要があると判断した。内閣発足から1週間余りでの閣僚辞任で、首相は今後の政権運営に不安を抱えることになった。

 政府筋によると、首相と鉢呂氏は10日夜、地方視察から都内に戻り、国会近くの衆院議員宿舎内で会談。この場で辞表を提出した。

 首相は10日午後、岩手県陸前高田市で記者団に「報道と本人の言っていることが違うところもある。なるべく早い段階に、本人に考えと経緯をしっかり説明してもらいたい」と述べた。鉢呂氏は10日午後、相模原市で記者団に「経産省の様々な事業についてリーダーシップをとってやっていきたい」と続投への意欲もみせていた。鉢呂氏は首相との会談に先立ち、藤村修官房長官に事情を説明していた。

 政府・与党内には野党側が鉢呂氏問題で攻勢を強めることへの懸念が強まっていた。13日からの臨時国会の混乱だけでなく、2011年度第3次補正予算編成に向けた与野党の政策協議の障害になるおそれがあるからだ。民主党執行部の一人は「軽率とのそしりは免れないだろう。あいまいにせず、早く結論を出すべきだ」と指摘した。首相に近い党幹部の一人は「鉢呂氏続投は政治的に困難だ」との認識も示した。

 鉢呂氏は8日に首相とともに福島第1原発を視察。議員宿舎に帰宅した際、報道陣の一人に防災服の袖をすりつけ「放射能をつけてやろうか」と発言した。翌日の記者会見では原発周辺の市街地を「死の町」と表現し、その後に撤回した。

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鉢呂吉雄、野田佳彦、東京電力、福島第1原子力発電所、藤村修



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