九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

教授

小黒 龍一

おぐろ りゅういち

所属
情報工学研究院
システム創成情報工学研究系
プロフィール
1961
生まれ
1994
博士(工学)
九州工業大学大学院
1994
九州工業大学大学院
大学院工学研究科博士後期課程
電気工学専攻終了
1986
九州工業大学大学院
大学院工学研究科修士課程電気工学専攻修了

元々、修士時代の研究が誘導電動機ベクトル制御で、株式会社 安川電機へ就職後、機械制御の担当となり、その両方の研究をする状況なった事が大きな理由です。電気と制御と情報処理に係わっていますので、その領域の研究であれば、面白そうならテーマアップする事にしています。

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機械の精密さと人の柔軟さの融合をめざして

● 研究テーマ

  • ❖機構・ロボット・電動機制御技術

● 分野

① 機械工学―機械力学・制御―運動制御、振動制御
② 知能機械学・機械システムーロボティクス、メカトロニクス
③ 電気・電子―制御工学―制御理論、制御機器

● キーワード

高速・高精度位置決め、制振制御、センサレス制御、信号処理

● 実施中の研究概要

ロボット等の機構を高速・高精度に自由自在に動かすための技術や、電気自動車等に用いられるモータを無駄なく効率よく動作させるための技術を研究しています。最近では、発電所等の重要プラントに用いられる電動機駆動システムの故障診断や、機械と人間が融合したシステムに関する研究を始めています。これらの技術は、我が国の産業界の製造技術や安全性を支えるとともに、将来的に機械が人の活動を援助するために必要となります。

❖①研究の目的

如何に速く、精度良く、機械を目的の位置に到達させるか、如何に無駄なくエネルギーを作り出すか、如何に測定器を使わずに正確に機械の状態を把握するかを制御技術を駆使して追及しています。

❖②新規性&独創性

この分野は、かなり成熟しており、目の覚めるような新規技術が出てくることは稀です。用途と制約条件をしっかり把握して他の研究者が思いつかず、しかも役に立つ手法を考え出すことが新規性と独創性に繋がります。

❖③期待する応用分野

機械を使う全ての産業分野に応用可能です。現状、困っている課題があれば、ほぼ100%応用する事が可能だと思います。幾つかある共同研究も、話を聞いて、相談する事から始まったものがほとんどです。

❖④進捗状況

応用研究ですから、応用課題が新規で出てくれば、ゼロからのスタートです。頂上は、要求が高度化すれば高くなりますので、ゴールはいつまでも見えないことが普通です。私は、これが大学研究の本質であると思います。

❖受験生&御父兄の皆様へのPR

今後は、メカニズムのみのシステムでなく、システムを運転する人間まで含めて、トータルの性能を追及することが必要となります。この分野の技術こそが、現在の日本の産業を基礎から支えています。

● 今後進めたい研究

人と機械の融合したシステムに関する研究開発を進めていきます。

● 特徴ある実験機器、設備

豊富なメカトロ機器をそろえ、目的に適合した実験が可能です。

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【共同研究】
①『電動弁故障診断技術の研究』、(2004-2008)
②『ダイレクトドライブモータ高速高精度位置決め技術』
③『IPMSMセンサレス制御の研究』、(2008)

● 研究室ホームページ

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