安価な放射線測定器の使用に注意……国民生活センター
テストに使われたのは2011年6月下旬に楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングで、「売れ筋」「おすすめ」などで上位に掲載されていた1万円以上10万円未満の放射線測定器9銘柄(参考品として校正済NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータについても同様にテスト)。
結果、自然放射線の測定試験では、参考品を除く9銘柄は通常の環境程度以下の自然放射線を正確に測定できなかった。また、セシウム137由来のガンマ線測定試験については参考品を除く9銘柄は、ばらつきも誤差も大きいため、正確な測定はできなかったとしている。なお、インターネット通信販売サイトには、放射線を正確に測定できる旨の表示がされていたが、4銘柄は仕様に記載のある誤差範囲を超えていたという。さらに2銘柄で充電器にPSEマークの表示がなく、プラグの栓刃に穴がなかったため電気用品安全法に抵触するおそれがあると考えられた。
国民生活センターでは、今回テストを実施した放射線測定器では、食品・飲料水などが暫定規制値以下かどうかの測定はできないので、こうした目的で購入・使用することは避ける、環境中の放射線を測定する場合、公表されているデータ等を参考にし、測定器の示す値を直ちに信頼することは避けるよう注意を促している。
また、同センターでは行政に対し、比較的安価な放射線測定器では、食品や飲料水等が暫定規制値以下かどうかの判定はできないことを周知徹底するよう要望している。
注目ニュース
国民生活センターは8月18日、ホームページに携帯電話のフィルタリングに関するトラブル事例を掲載した。
国民生活センターは、震災関連の社告情報を整理し、一覧で見ることができるようにした。
国民生活センターは17日、11日~16日の間に寄せられた震災関連の相談情報を掲載した。
独立行政法人 国民生活センターは24日、新品の電化製品やブランド品等が非常に格安で出品される、いわゆる“ペニーオークション”に関する相談が最近増加しているとして、報告書および注意喚起文を公開した。
国民生活センターは9日、「ネット回線とテレビをつないで視聴する映像配信サービスに係る消費者トラブル」について報告書を公開するとともに、消費者に注意喚起を行った。