福岡県大牟田市で2004年9月に起きた4人連続殺人事件で強盗殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた無職北村真美(52)、次男の井上(旧姓北村)孝紘(たかひろ)(27)両被告の上告審弁論が9日、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)であった。北村被告側は「首謀者ではなく、果たした役割も小さい」、井上被告側は「事件と向き合いながら生きて償わせるべきだ」などと述べ、それぞれ死刑回避を主張。これに対し、検察側は「責任は重大で、死刑をもって臨むしかない」と述べ、上告棄却を求めた。判決期日は後日指定される。
両被告の共犯として強盗殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた元暴力団組長北村実雄(67)、長男孝(30)両被告については、12日に最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)で弁論が開かれる。