9日午後7時20分ごろ、北九州市小倉北区熊本1丁目のマンションの立体駐車場2階で、乗用車の車内から手投げ弾とみられる物1個を福岡県警小倉北署員らが見つけた。県警爆発物処理班の調べでは、信管はなく爆発の恐れはないという。県警は火薬類取締法違反の疑いで調べている。
小倉北署によると、県警は別の事件の捜査でこの車の捜索令状を取り、署員らが張り込んでいた。車が駐車場に戻って来たため、乗っていた男に令状を見せて車内を調べると、座席下から粘着テープで封をした封筒が見つかり、X線写真を使って中身は手投げ弾らしいとわかった。金属製で長さ7センチ幅5センチの卵形という。
県警関係者によると、車は指定暴力団工藤会と関係があるとみられるという。現場はマンションの並ぶ住宅街で、近くには工藤会の事務所がある。