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なぜ若者はテレビ離れしているのか、制作会社から見たテレビの現在


 卒業後は番組情報誌『ザ・テレビジョン』で契約社員として働き、1年半後に退職。友人たちとプロモーションビデオを制作する会社を起業する。しかし、思うように仕事は来ず、10本300万円でカラオケビデオを制作するなどしているうちに元請企業が倒産。

 多額の負債を抱えた霜田さんは借金を返済するために東通企画に入り、助監督からスタートしてドラマ作りに携わるようになったが、1993年に同社は東京支社を閉鎖し、それに伴い霜田さんも退職。同年、契約プロデューサーとして『裸の大将』(東阪企画制作、フジテレビ系列、芦屋雁之助主演)の制作に従事する中でザ・ワークスの監督の知遇を得て、1994年に同社に入社し、現在に至っている。

 霜田さんは現在、常務取締役プロデューサーというポジションにあるが、タイトなスケジュールをこなす日々が続いている。

 例えば、ドラマの撮影が入っている時は、夜明け前後に現場に向かい、立ち会いを終えると、そのまま出社。出社後はシナリオの打ち合わせ、キャスティングの交渉、ギャラの交渉その他の業務に追われ、一息つく間もなく、夜になると今度はプレビュー。帰宅は深夜になるというスケジュールが日々繰り返されていく。

 こうした霜田さんのキャリアパスや日々の繁忙ぶりを見ても分かるように、この業界の個々の企業においては、若く優秀な人材をいかに育てイノベーションをどう創発するかという以前に、1日1日をサバイブしていくことに全力を傾注せざるを得ない厳しい状況であることがよく分かる。

 しかし、だからと言って、このまま推移するならば、すでに述べてきたように、業界環境はいよいよ過酷化し、企業としての存在自体が危ぶまれることは間違いない。

●グローバル戦略の推進こそが業界生き残りの唯一の策

 霜田さんは日本のテレビ業界、とりわけ番組制作会社の生き残りの方策に関して、ある明確な方向性を考えている。

 「これまで日本のテレビ番組制作業界は国内市場のみをターゲットにして発展してきました。それが今や市場は成熟し、衰退・縮小すらし始めています。それにもかかわらず、番組コンテンツは逆に増える一方であり、当然の帰結として価格は低落し続けています。

 今後、効率よくお金を稼げるような番組を数多く担当できればそれに越したことはありませんが、こうした市場環境ではそれも難しい。そうかと言って、低予算の番組ばかり何十本も抱えてみても経営は成り立ちません。

 そういう状況を前提に考えるならば、業界としての生き残りは、グローバル市場に求めざるを得ないのではないでしょうか?

 そうは言っても、日本人が日本語で日本人向けに作った番組に外国語の字幕スーパーを付けたからといって、海外市場で即、通用するわけではありません。

 現代の日本人に、海外でウケルだけのスピリットがあるかと言えば甚だ疑問です。1983〜1984年にNHKで放映されたドラマ『おしん』が、その後東南アジアを中心に大ヒットしたのは、日本人のスピリットが強かった時代の作品だからです。

 今の日本人は「●●してはいけない」という多くの制約に囲まれ、生の感情やエネルギーを表に出しにくくなっていますよね。でも、生の感情やエネルギーを表出できないと、見る人に感動を与えることはできないんです。

 グローバル市場で勝負するのであれば、そうしたエネルギーをストレートに表現できる海外の俳優を起用して、英語や中国語、スペイン語などで制作することを考える必要があるでしょう。冗談みたいな話ですが、私なんてそれを実現するためにアフリカあたりに行って番組制作会社をやろうかな……などと思っているんですよ(笑)。
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