韓国のサムスン電子が販売を始めた、最新のタブレット型コンピュータのデザインが、「iPad」に酷似しているとして、アメリカのアップルが販売の差し止めを求めていた裁判で、ドイツの裁判所は、アップルの訴えを認め、サムスン電子に対し、ドイツ国内での販売を禁止する判決を言い渡しました。
この裁判は、サムスン電子が販売を始めた「ギャラクシータブ」の最新型モデルのデザインが、アップルの「iPad」と酷似しているとして、アップルが商品の販売の差し止めを求めていたものです。デュッセルドルフの裁判所は9日、「両社の商品は明らかに酷似している」として、サムスン電子に対し、大小2つの最新型モデルについて、ドイツ国内での販売を禁止する判決を言い渡しました。タブレット型コンピュータの販売を巡っては、両社が世界の市場でしのぎを削っており、アップルはドイツのほか、日本やオーストラリア、アメリカなどでも同様の裁判を起こしています。サムスン電子は、今月上旬ベルリンで開かれた家電見本市に、判決で指摘された最新型の商品を展示していましたが、途中から商品を撤去していました。