防衛省は9日、ロシア海軍のフリゲート艦など4隻が同日午後、北海道と樺太の間にある宗谷海峡(幅約42キロ)を通過したと発表した。ロシアは千島列島の周辺に訓練海域を設定しており、4隻は合流して射撃演習などを行うとみられる。
同省によると、日本海側にロシア海軍の艦艇がさらに約20隻待機しているという。これらも加わって大規模な演習を行う可能性もあり、自衛隊は監視を強めている。
4隻はグリシャV級の小型フリゲート艦3隻と補給艦1隻。同日午前1時ごろ、海自のP3C哨戒機が宗谷岬の西南西約250キロで発見。午後4時ごろに宗谷海峡を通過するのを確認した。複数のロシア海軍の艦艇が同海峡を通過するのは異例という。