経産相発言 民主党内に進退論議
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経産相発言 民主党内に進退論議

9月10日 4時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

鉢呂経済産業大臣が、福島県の被災地の視察後、記者の体に触れるようなしぐさをしながら、「放射性物質がうつった」などという趣旨の発言をしていたことが明らかになりました。これについて、民主党内では、福島の再生を妨げる発言で、進退問題になりかねないと懸念する声がある一方で、進退に発展する問題ではないという意見もあり、論議を呼んでいます。

鉢呂経済産業大臣は、8日、野田総理大臣らとともに、福島県の被災地や東京電力福島第一原子力発電所の状況などを視察しました。視察を終えた鉢呂大臣は、都内の議員宿舎に戻った際、記者団に対し、原発の状況や作業員の仕事ぶりについて説明する中で、記者の体に触れるようなしぐさをしながら、「放射性物質がうつった」などという趣旨の発言をしていたことが明らかになりました。鉢呂大臣は、周辺に対し「厳しい福島原発の現状と作業員の懸命な努力の様子を、記者団と共有したいという思いだった。誤解を与えたのであれば、自分の本意ではない」と釈明しています。また、鉢呂大臣は、9日の記者会見で「福島第一原発の周辺の町村の市街地は、人っ子一人いない、まさに『死のまち』という形だった」と発言し、その後、改めて記者会見して、「被災者の皆さんに誤解を与える表現だった」と述べ、発言を撤回したうえで陳謝しています。一連の鉢呂大臣の発言について、民主党内では「福島の再生を妨げる発言で、被災地の反発は必至だ」として、進退問題になりかねないと懸念する声がある一方で、「発言の趣旨を十分説明すれば、理解は得られる」として、進退に発展する問題ではないという意見もあり、論議を呼んでいます。