広島市の松井一実市長は8日、9月定例市議会(15日開会)に提出する3億151万円の一般会計補正予算案を発表した。旧広島市民球場の跡地利用について意見を聴くための委員会の設置費84万円などを盛り込んだ。
松井市長は跡地利用の方針を「若者を中心としたにぎわいのための場」とし、10月に20人程度の委員会を設立、年内に少なくとも2回は開く意向を示した。委員の人選では「経済界、商店街、若者、観光、福祉、文化、スポーツ、いろんな切り口で募りたい」と述べた。13年春に球場跡地などで行われる全国菓子大博覧会に向け、広島電鉄原爆ドーム前電停(約40メートル)の軌道敷を緑化する事業費1650万円も盛り込んだ。
広島空港へのアクセス向上のため、リムジンバスの新規路線開拓に向けた社会実験の事業費1015万円も計上。県と費用を折半し、12月~来年2月に実施する。広島空港と宇品、平和大通りをそれぞれ結ぶ路線でバスを運行させる。災害発生時に被災者情報を一元管理するシステムの構築費234万円なども盛り込んだ。【樋口岳大】
毎日新聞 2011年9月9日 地方版