2011年03月07日(月)

4年 小林航平

テーマ:ブログ
7年間のラクロス生活も、昨年の12月のウィンター終了と共に幕を閉じました。あれから約1か月経ち、残りわずかですが、現在はラクロスから離れ、ある意味普通の大学生らしい生活を送っています。

最後の日記リレーでは僕の好きな言葉を紹介したいと思います。この言葉については追いコンで話そうと思っていましたが、せっかくの機会なので書かせていただきます。

「勝負の神様は細部に宿る」

という言葉をご存知でしょうか?これはサッカー・岡田武史監督がおっしゃっていた言葉で、岡田監督は僕がずっとみんな(昨年は特にアーセナルのみんな)に伝えたかったことをこの言葉で上手く表してくれました。ありがとうございます。(余談ですが、僕は地元のスーパーで岡田監督と遭遇し、握手してもらったことがあります。いいおじさんでした)

アーセナルのみんなには、練習中に「細かいところにこだわれ」「もっともっとこだわれる」と散々言ってきたし、怒ったこともあったよね。
なんでこんな事をずっと言い続けてきたのかというと、現状のプレーに満足しないでほしいから。シュートが入ったから良し、パスが来てキャッチできたから良し、グラウンドボール拾えたから良し、で終わってほしくないってこと。そのシュートは果たして社会人ゴーリーに通用するのか、絶対的に入るシュートなのか。そこでキャッチできたのはいいけどそれは次に繋げるためのキャッチだったのか、体の向きはこれでいいのか等、もっともっと考えてほしいってこと。グラウンドボールをどう拾えば次につながるのか。右手でとるのか左手でとるのか、足元で拾うのか、スペースで拾うのか。もっとそれ以前の自分で拾うのか、味方に拾わせた方が良いのか、とかね。
僕が口酸っぱく言ってきた事が通じてかは分からないけど、最終的に昨年アーセナルのみんなとても細かいところまで考える事が出来るようになったし、こだわってプレーすることが出来るようになった。ウィンターステージでは、数々の細部にこだわった良いシーンを見ることが出来た。もちろんもっとこだわれるところはあったし、それでいいのか、っていうシーンはまだまだあったけれど。
全員が細部までこだわることを心掛けられれば、こだわれるシーンに周りからアドバイスも出来る。自分では気付かないこともあるかもしれないし、自分だけが気付く事があるかもしれない。お互いに干渉することで、そこからお互いのラクロス観を共有出来るかもしれない。
きっとラクロスには答えはない、限界もない。もしかしたらあるかもしれないけど、あるんだったら答えを知るため、限界に到達するためにもっともっとこだわってください。こだわればこだわるだけ上手くなるし、最高のパフォーマンスをコンスタントに出せるようになる。だから世界で活躍する超一流のスポーツ選手も日々成長し、上手くなっていくのです。
勝ちたいのなら、日本一になりたいのなら、誰よりも細部にこだわれ。こだわってこだわってこだわりぬけ。これが僕からの最後のお願いです。

以上で最後の日記リレーを終わりたいと思います。お付き合いありがとうございました。
最後になりましたが、来年からはOBとしてスタンドからみんなの勇姿を見るのを楽しみにしています。僕たちや先輩方が叶えることが出来なかった夢を必ず叶えてください。期待しています。4年間ありがとうございました。
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2011年03月07日(月)

4年 小池裕貴

テーマ:ブログ
4年 MF 小池です。
まさか引退してから自分が日記リレーを書くことになるとは思っていませんでした。


もう日本一への意気込みとか熱く書けることはないかと思うと少し残念ですね。ただ、4年間自分がラクロス部で得た経験、挫折、感動は何にも変えられないものだと今でも思っているので現役のみんなは後悔ないように全力で1年間駆け抜けてください。


少々前置きが長くなってしまいましたが、早速本文を綴っていきたいと思います。テーマは自由ということなので、何を書こうか迷っていたのですが、後輩達へのメッセージみたいなものは3月まで封印しとこうと思います。ということで、今回は自分の4年間の「慶應ラクロス」人生について書きたいと思います。完全に自分の主観で話すことですが、少しでも同じような境遇や挫折で悩んでいる人の助けとなれば幸いです。


慶應ラクロス部の一員になった時のことから。これは実際、最も重要なきっかけの1つだと思ってます。当時、自分のような外部生が大学に入って自分の所属組織を決定するのは非常に難しいことだと考えていました。体育会以外にも様々な団体があり、とても自由な風土な組織ばかりで、中高である程度規則に縛れていた自分にとってはどの組織も魅力でした。最初はサークルに入ってヌクヌク学生生活を過ごそうかなと考えていたので、慶應ラクロスなど知る由もなかったのです。


でも、サークルに入って1週間ぐらいしてから「このまま4年間過ごしたら何が残るんだろうな」って考えるようになって、次第にそのサークルへの関わりを持たなくなっていきました。そんな時に他大学の友人がラクロスを始めると聞いて、自分も一回見に行ってみようかなと思ったのが、慶應ラクロスとの最初の出会いでした。


その時のことは鮮明に覚えてて、初めてみるラクロスというスポーツに目を奪われると同時に日本一という目標に向かって一人一人がやるべきことをしっかりと把握し、その上で練習に全力で取り組む姿が「カッコイイ」と思いました。これが慶應ラクロスに入部したきっかけでした。


入部して1年間ぐらいはただラクロスが上手くなりたい、ラクロスをもっと知りたいという想いが自分を動かしていました。日々上達していく事を実感できていたので、1年間はあっという間に過ぎていきました。しかし、2年生になって先輩達と同じチームで練習している時に、「去年のアーセナルの時の方が楽しかった」という想いが芽生えました。この想いは2年生の時には1年間持ち続けていました。むしろ、消したくても消えなったという表現が適切だと思います。日々の成長を実感できていたにも拘わらず、自分が一番下手な状況でいかに怒られないようにプレーをするかばかり考えていました。


いくらなんでもそれでは絶対に上手くならない。だからラクロスに対するモチベーションもあがらない。そんな毎日を繰り返していた時に、1年生の時の事を思い出してみました。なぜ、慶應ラクロスに入って日本一を目指しているのか。それは、単純にラクロスがかっこよくて、ラクロス自体好きで、そして日本で一番強いチームになりたいと思ったから。


原点回帰。これって口では簡単に言えるけど、正直どうやって使えばいいかわからなかった。でもこの時初めて使い方を理解した。自分の素直な気持ちに正直になること。
これが自分なりの「原点回帰」だと信じてます。


自分に対する素直な気持ちって3年、4年と上級生になってチームの事とか考えなきゃいけなくなっても、必ず持ってなきゃいけないなと感じました。むしろ上級生になればなるほど、強く感じていなくてはダメだと思いました。なぜなら、自分がプレイする時間と同じぐらいチームのことを考える必要があるから。もしかしたら、それに嫌気がさすことがあるかもしれないけど、そんな時こそ原点回帰して欲しいと思います。恐らく、当然のことだと思うけど念には念をという形で今回書かせて頂きました。


それで4年生になって大学の授業とかなくなって慶應ラクロスに費やせる時間が多くなってからは、ホントにやっぱりラクロスっていいなって思えました。ラクロスというか慶應ラクロスが。4年だけめっちゃ丸子に残ってアフターしたり、トレーニングで4年が一番声出してみたり。「日本一」という結果を残せなかったことは今でも本当に後悔しているけど、4年間慶應ラクロスで得た経験、挫折、感動は自分にとっては最高なもので、何事にも代え難いと思ってます。


ありがとう慶應ラクロス。

そしてメンタルいきそうなときに常に支えてくれた同期、ありがとう。
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2011年03月07日(月)

4年 大山貴史

テーマ:ブログ
こんにちは。4年の大山です。
僕の最後の日記リレーとなりました。もしかしたら、同じようなことを書いている人がいるかもしれないけれど、みんな見てくれれば嬉しいです。

2010年度慶應ラクロスは、10月11日東京大学との試合で1点差で負け、リーグ戦3位敗退という結果で幕を終えました。自分の4年間があんな形で終わってしまい、感じるものは虚無感と悔しさしかありませんでした。

「結果が全て」 今まで多くの先輩方が仰ってきたことであり、去年、一橋大学にファイナル4で負けて2009年度の先輩方が引退するときも主将の山下さんが「結果が全てだった」と仰っていました。そんなことスポーツの世界では当たり前のことであり、僕自身も「何を今更」と思いながら聞いていました(山下さん、本当にすみません)。

去年の今頃を振り返ってみると、僕はその当たり前のことを全く分かっていませんでした。東大に負ける直前まで分かっていなかったと思います。最高学年になって東大に歴史的敗北をして引退となったことで、初めて「結果が全て」という意味が分かったような気がします。

もちろん4年間僕らが今までやってきたことに無駄なことなんて1つもなかったと信じています。毎日の練習にしろ、トレーニングにしろ、筋トレにしろ、ミーティングにしろ、その全てが日本一に繋がると信じてきました。引退した今になっても、やってきたことの全てに誇りを持っています。

でも、僕らがいくら誇りを持っていようがリーグ戦3位敗退という結果しか知らない大多数の人からしてみれば僕らがやってきた全てのことが無駄だったと思うはずです。10年後、新しく慶應ラクロスに入ってくる後輩たちも「10年前、すごく弱い代があったんだって」と言うでしょう。

上手く言えないけれど、それが「結果が全て」ということであり、10月11日に東京大学に負けてシーズンが終わってしまったということです。あんな形で負けて引退するのは本当に辛いことです。もう「来年こそは」と思うこともできません。

今の慶應ラクロスは弱いです。

弱さを認めて、僕らの失敗を糧にして、日本一を奪還して下さい。


アーセナルのみんなへ

ウィンターは悔しさしか残らない結果となってしまったけれど、みんなのお陰でラクロス部としての最後の年を本当に楽しく過ごすことができました。

これから先、みんなには数えきれない程辛いことや悔しいことが待っていると思うけれど、どんなときにでも頭のてっぺんに「日本一の為に」という言葉を置いておくのを忘れないで下さい。

みんなが最高学年である4年生になったとき、2013年度慶應ラクロスが日本一になって引退できることを願っています。そのためにも来年の日本一、再来年の日本一に直接貢献できる選手になって下さい。

1年間本当にありがとうございました。

大山貴史
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