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最終更新:2011年9月10日(土) 0時10分

鉢呂経産相、「放射能うつす」趣旨の発言

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 震災からまもなく半年になりますが、福島第一原発の事故は周辺の人たちの生活に暗い影を落としています。その原発を所管する鉢呂経済産業大臣が耳を疑う発言をしました。8日、鉢呂大臣は福島第一原発を視察しましたが、その後、報道陣に対して「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をしていたことが分かりました。

 鉢呂経済産業大臣が8日、福島第一原発を視察した後、報道陣に対して、防災服をすりつけるしぐさをしながら「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をしていたと一部で報じられました。

 これについて、関係者は9日夜、鉢呂大臣がこの趣旨の発言をしたと認めていることを明らかにしました。

 原発事故をめぐり、鉢呂氏は9日朝も波紋を広げる発言をしていました。

 「残念ながら周辺の町村の市街地は人っ子1人いない、まさに“死の町”という形でございました」(鉢呂吉雄 経産相)

 ひと気のなくなった原発周辺の市町村を「死の町」と表現したのです。野党からは強く批判する声があがりました。

 「大臣として失格に値する言葉ではないかなと」(自民党 大島理森 副総裁)

 野田総理も鉢呂氏の発言に強い不快感を示しました。

 「それは不穏当な発言ですね。謝罪して訂正してほしいと思います」(野田首相)

 「言葉の使い方を私は非常に不穏当、不適切だと思います。経産相が発言したものとも考えにくいわけですが、事実だと聞いております」(藤村 修 官房長官)

 身内の内閣からも相次いだ厳しい声に、午後、再び会見した鉢呂氏は・・・
 「大変、被災地の皆さんに誤解を与える表現だったと真摯に反省し、表現を撤回させて頂き、深く陳謝を申し上げる。大変申し訳なく思っております」(鉢呂吉雄 経産相)

 鉢呂経済産業大臣は発言を撤回し、謝罪。「被災者が町に戻れるように除染対策等を強力に進めていくと申し上げたかった」などと釈明しました。

 鉢呂氏の発言について、福島の人たちは・・・
 V@8$-$F$$$k$s$G$9$1$I$M!";d$i@:$$$C$Q$$!W
 「子どもかなって(思う)。上に立つ人として、それはないかな」
 「すぐ辞めてください。ふざけるんじゃない」

 被災者の心を傷つけた鉢呂氏の発言。今後、野党からも厳しく追及されそうです。(09日23:35)

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