何故司法試験を目指したか?

かっこいい動機なんてない。
大学3年を迎え、周りが就職活動の準備を始め、俺も周りの真似をするように就活のフリを始めた。
大学3年の頃、法科大学院の存在を知る。
調べてみると法曹改革で今なら簡単に法曹になれるとのこと。
つまらない説明会に飽き飽きしていた俺は気軽に法科大学院への進学を決めた。


しかし、入学してみれば苦労の連続だった。


初学者を無視した授業、定期テストの連続。
気軽に踏み込んだ世界を後悔したこともあった。
修了1年目に慶応漏洩事件で不合格になり、世間の厳しさを知った。

そのせいで、親が離婚した。この時期はすごくつらかった。


母親を楽させるために一流企業に就職したほうがいいのか、俺の我が儘で法曹を目指していいのか、色々と迷った時期だった。


仕事をしながら勉強するのも簡単じゃなかった。
仕事先で同じ歳くらいのやつに罵倒されて帰ってきて勉強?なんてできるほど強い精神力はなかった。

その時期には母親も他の資格への転向をすすめてきていた。
最初から法曹に強いこだわりがあったわけじゃないし、母親を楽させるために諦めたほうがいいとも何度も思った。
そうして悶々とした日々を過ごすうちに時が過ぎていた。

慶応への怨みだけがどんどん俺の中で大きくなっていた。
ズルして合格したやつらは今頃何してるんだろう。
俺が時給1000円で肉体労働してる間、あいつらは何をしてるんだろう。
いい女抱いて、いい家に一人暮らしして、社会的地位も手に入れて。
本当にこの国が嫌いだった。

2回目の受験でまたもや慶応の漏洩疑惑があり、俺の中で何かふっ切れた。
絶対法曹になって復讐してやるって。

俺の人生逆転するためにはもう司法試験しかないって思って。
必死に勉強した。
仕事もあったりで思うように勉強できない日もあった。

受験当日こわくて手が震えた
筆が何度も止まった
択一が思ったより難しくて足切りの危険をリアルに味わった。
思ったより択一の点数が高くて驚いた。
択一ギリギリ通過にこだわって成績表を偽造したこともばれた。

論文のでき的に合格を確信するも2ちゃんねるで不合格のレッテルを貼られる。

不安で不安で眠れない日々、悪夢で起きる日が続く。


自分の番号みつけたとき時間が止まった。


慶応への復讐のスタートラインにたてた。



母親がずっと泣いてた。


俺も一緒に泣いた。


体が軽くなった。


応援してくれた人ありがとう。
アンチも多いけどそれはそれで俺の生き様だと思う。


これからは合格者として勉強方法を書いたり、修習日記書きます。