将校に紅茶、将兵は診療、ピクニック
気分で海水浴も。これが死の行進?
歴史通9月号から「バターン死の行進」に関する対談のご紹介です。既に発売から一ヶ月が経過していますが、この号の内容は私好みで素晴らしいです。本号の特集は「英雄・豪傑でなくてもー尊敬される日本人」と題して、下記のようにお馴染みの識者が多くの日本人を推薦しています。恥ずかしながら、このうちの七人を知りませんでした。
また「隠された戦争名画誌上美術展」というカラー特集も素晴らしく、なかでもレオナール・フジタ(藤田嗣治画伯)氏の作品「アッツ島玉砕」には衝撃を受けました。この世の地獄絵図のような凄まじい迫力で見るものを圧倒するパワーを持った一枚だと感じました。
上記の特集とは別に、日米開戦70年「可視化されたバターンの虚構」と題して溝口郁男夫氏と本郷美則氏の対談に注目しました。私のブログに来て下さる方は「バターン死の行進なんて、アメリカのでっち上げ」ということは百も承知だとは思いますが、対談の中で新しい資料の発見と証拠写真が掲載されていましたので、以下で一部ですが紹介致します。
この「バターン死の行進」で多数の米軍捕虜を死なせた罪により、本間雅晴陸軍中将は死刑となるのですが、偶然でしょうか、上記の特集のなかにこの本間中将の奥様の「凛とした日本女性」を紹介した文章が含まれています。また、この「死の行進」を実際に歩いて本を出版した笹幸恵さんも寄稿しています。タイミングを見てこの「世界に誇る20人」も紹介したいと考えています。「歴史通」は良い本になったと思います。
歴史通はワック出版から定価860円で好評発売中です。
総力特集 英雄・豪傑でなくても―尊敬される日本人
■石原慎太郎 生ける菩薩「特攻の母/鳥浜トメ
■櫻井 よしこ 世界を「アッ!」といわせた「武士の娘/杉本鉞子
■渡部 昇一 無名の「特攻」に宿る「哲学者」の精神/増田利男
■中西 輝政 戦前戦後一貫した「重光外交」の光条/重光葵
■畠山 重篤 地球温暖化に挑む『グスコーブドリ』/宮沢賢治
■出久根達郎 津波から村民を救った「稲むらの火」/濱口梧陵
■福井 雄三 国家の名誉と司法の名分を堅守した/児島惟譲
■倉山 満 夫・雅晴中将の名誉を守りぬいた賢夫人/本間富士子
■渡部 由輝 二本松少年隊、勇戦の蔭に名君あり/丹羽長国
■結喜しはや 蝦夷を探査「北海道」の名付け親/松浦武四郎
■桜井 裕子 海難史に残る「艇長の遺書」/佐久間勉
■黄 文雄 巨大ダムで台湾を救った/八田與一
■結喜しはや 「日本初の小学校」に奔走/西谷良圃
■石
■加藤 恭子 敗戦下「戦後皇室のかたち」をつくった/田島道治
■石井 英夫 祖国から捨てられ世界に飛翔した/藤田嗣治
■笹幸
■紀田順一郎 丸善、ハヤシライスの創始者/早矢仕有的
■大原 康男 最期まで「避難」を呼びかけた南三陸女性職員と真岡九人の電話交換手
本郷 アメリカがでっちあげた「バターン死の行進」についても、この本で取り上げていますね。
溝ロ アメリカが焚書にした本というのは、当然、アメリカにとって都合が悪い本なわけです。そのひとつに日本人が書いたフィリピンにおける従軍記がある。「バターン死の行進」をつくりあげるのに、これらの本が邪魔だった。ウソがばれるからです。
本郷 溝口さんは、焚書本の『比島従軍記南十字星下」(向井潤吉著、昭和十七年)を、地方の図書館で探し当てたそうですね。
溝口 この本を見つけたときが、今回の執筆における一番のハイライト場面ですね(笑)。
『比島従軍記南十字星下」には、「投降の敵将校に紅茶の接待」という、アメリカ軍将校に紅茶をふるまっている場面を撮影した写真が載っています。その写真を見ると、米兵はまるでピクニック姿ですよ(笑)。軽そうなリュックを背負っている。同じ行程を護送のため歩いた日本兵は、背嚢を背負って、銑を担いで歩いているんです。また、同じ本には「診療を待つ捕虜の列」という、野戦病院で診療を待つ捕虜の列を撮影した写真もあります。捕虜の体を気遣っているのがよく分かります。これらは米軍の一部の部隊に向けた対応かも知れませんが、日本軍は米兵を丁重に扱っていたんです。この事実はもっと知られるべきです。
うんうんと頷きながら一気に読みました。
また、火野葦平らが書いた『比島戦記』(昭和十八年)にも面白い写真が載っています。「海水浴をする米兵捕虜」と解説された写真があるんですが、行軍途中、近くの海岸で捕虜たちがくつろいだ様子で海水浴をしているんです。これはつまり、行軍中にそれだけの余裕があったということ、また日本軍がそれを許していたということです。
戦後GHQが裁いたように、日本軍が、多数の死者を出すような過酷な行軍を捕虜たちに強要したとは到底思えません。他にも、「敗戦も物かはポーカーに興ずる捕虜」(『コレヒドール最後の日」、昭和十九年)という写真も存在します。参謀長としてバターン作戦に従事した渡辺三郎氏(陸士三十期)は、「つくられた"死の行軍"」(『昭和史研究所会報」第六十七号、平成十四年)のなかで、次のような回想を残しています。
捕虜は、第一線からサンフェルナンドまで徒歩で行進し、そこから汽車で、オードネルに送ら
れた。この徒歩行軍が「死の行進」と宣伝して騒がれ、本間将軍抹殺のキャッチフレーズであ
る。
このとき、護送に当った日本兵は背嚢(はいのう)を背負い、銃をかついで歩いたが、捕虜は
水筒一つの軽装であった。全行程六十五キロあまり、それを四、五日がかりで歩いたのである
から、牛の歩くに似た行軍である。
夜は肌寒さを感ずることがあるので、日本兵は彼らのために焚き火をし、炊き出しをして食事
を与え、それから自らも食べるという苦労を重ねたのであった。
これを「死の行軍」と呼号することは、軍人のいうべき言葉ではなく、同じく行進をした護衛役
の日本兵に対する侮辱であり、戦場ないし作戦の実相を無視したものである。
(画像は歴史通9月号から、下の写真も)
投降兵のなかには、米軍とともに戦ったフィリピン兵も交じっていましたから、彼らも同じ行程を行軍しています。彼らも海水浴をしたでしょうね。また、バターン攻略戦に参戦した山田光治氏(京都第十六師団司令部部員、一等兵)の書いた『初年兵の初陣覚書』(平成十八年、私家版)には、次のようなエピソードがあります。
戦争終結と共に、野から山から湧き出て来た米比軍の元気で陽気な姿というものは、まるで
オリンピツクが終了した後のピクニツク気分の行進のようなもので、およそ捕虜などという陰蟹
な姿ではなく、どうしてあれが「死の行進」になったのか、不思議でならない、捕虜の護送といっ
ても、百名か百五十名に一人の日本兵が監視兵として一緒に歩いているだけであり、しかも道
路の両側は、同じ民族のフィリピン人である。
逃げようと思えばいくらでも逃げることができる。マリベレスに立て籠もっていたという七万か
八万の米比軍中、目的地のオードネル捕虜収養所に入ったのは五万四、五千人であり、その
差が行進中に亡くなったなどとは、到底考えられない話である。
米軍はバターン半島のマリベレス周辺で降伏しました。日本軍はそれらの捕虜を一度東海岸
のバランガヘ集めた。その道のりは四十キロぐらいです。おそらく、捕虜が海水浴をしている写
真は、ここで撮られたものではないでしょうか。そしてバランガから、目的地である鉄道の駅が
あるサンフェルナンドまでは六十キロぐらいです。およそ百キロの距離を、五-七日かけて歩い
た。戦後アメリカは、「バターン死の行進」と断じましたが、いったい米兵はどれだけ弱々しいの
か。
本郷 ジャーナリストの笹幸恵さんが、同じ行程を実際に自分の足で辿っています(「バターン死の行進女一人で踏破」=『文塾春秋」二〇〇五年十二月号)。彼女はこの道のりを四日間かけて歩き、「栄養失調気味の私ですら踏破できた」と感想を述べています。決してばたばたと捕虜が死んでいくような過酷な行程ではなかったんです。
溝口 「バターン死の行進」が「あったあった」という人は、『比島従軍記南十字星下』や笹さんの本を読んで、それから発言してほしいですね。
本郷 世界に通じる藤田らの日本の「戦争名画展」をどこかが主催しないものでしょうか。
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「絶望内閣」とこてんぱん!
画像は水曜アンカーの動画からキャプチャー
青山繁晴氏は7日放送された関西テレビ・水曜アンカー「ニュースdeズバリ」に出演し、発足した野田新内閣について「このままでは絶望内閣」とフリップを掲げながら、保守としての信念を捨てたとしか思えない今回の人事を厳しく糾弾した。
氏は閣僚17人のうち、外国人参政権の積極推進派議員が8人も入閣しているのは、野田氏自身が外国人参政権に絶対反対と主張してきた持論と矛盾すると指摘。朝鮮高校無償化も撤回することなく、既に「推進」の結論が出ている文科省に投げてしまったと怒りを表明した。
今回の人事で中国や北朝鮮、韓国には誤ったシグナルを発信したと断じ、輿石幹事長の起用は解散せずを宣言したも同然だと語った。また内閣参事官に成田憲彦駿台前学長を起用したのは「小選挙区比例代表連用制」という小政党に有利な制度を持論としているからで、公明党との接近を図るためだと解説。
そして、廃止していた党税調を復活させて藤井裕久氏が会長に就任したのは、増税に踏み切るためだとし、今までの信念を捨てて新内閣をつくるのはモラルの崩壊以外の何ものでもない、と厳しく非難した。(ニュース調、ここまで)。
私たちが思っていた以上に野田内閣に怒っていましたね。でも、保守系の中にはまだ野田氏を信じている人が多いと思いますよ。ましてや一般の人はテレビの「真面目で庶民派キャンペーン」に染まってますからね。何回も言いますが「極めて危険」な内閣だと思います。
信念や原点よりも大事なものがある
挙党態勢と増税の実現だ!
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これはアウトか!?
前田たけし国交大臣と私の超あぶない関係
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ロシア爆撃機が日本一周!宣戦…