河村たかし名古屋市長の支援団体が集めた市議会解散請求(リコール)の署名簿流出問題で、河村市長は5日、署名活動関係者に調査した結果について「よく分からなかった」と述べ、事実を確認できなかったことを明らかにした。調査対象者などは明らかにせず、さらなる調査に消極姿勢を見せた。支援団体も「新たな情報がなければ、これ以上の調査は難しい」としている。
市議会で名簿流出の追加調査を明言していた河村市長は5日の定例会見で「請求代表者に『(調査を)やってもらえるかな』と言った。だが、『(署名のコピーを)持っている人がいない』と言っていた」と説明した。
支援団体によると、名古屋市議を含む関係者5~6人を調査したが流出した署名簿コピーなどは確認できなかったという。【福島祥】
毎日新聞 2011年9月6日 中部朝刊