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放射線測定器:「精度低い」 通販の9商品、誤差30%超

国民生活センターのテストで「信頼できない」とされた放射線測定器=水戸健一撮影
国民生活センターのテストで「信頼できない」とされた放射線測定器=水戸健一撮影

 国民生活センターは8日、10万円未満の放射線測定器9種類について「測定値が正確でない」とのテスト結果を公表した。

 センターは6月下旬、通信販売のサイトでいずれも中国製とみられる9商品を購入。大気中の値を測ると、9商品ともに国際規格を満たした測定器の値より高く、4倍近いものもあった。また毎時0.06マイクロシーベルト以下の低線量を正しく測れなかった。セシウム137を照射すると、9商品ともに実際の数値より低い値を示し、線量に比例してばらつきが拡大。実際の数値との誤差は30%を超えた。

 センターの石崎行男課長は「安価な商品の精度は低く、食品や飲料水の測定はできない」と話した。

 9商品は以下の通り。AK2011▽BS2011+▽DoseRAE2 PRM-1200▽DP802i▽FJ2000▽JB4020▽RAY2000A▽SW83▽SW83a。

 このうちDoseRAE2 PRM-1200は東京都が70台購入し、空間放射線量の測定のため、23区を含む区市町村に1、2台ずつ貸与している。都福祉保健局環境保健課は「簡易な計測しか使えないと断ったうえで貸している」と話している。【水戸健一】

毎日新聞 2011年9月8日 20時13分(最終更新 9月9日 8時39分)

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