鉢呂吉雄・経済産業相が「将来的に原発は全廃される」と発言したことについて、福井県敦賀市の河瀬一治市長は7日開会した9月市議会で、「エネルギー政策に混乱を招くもので、誠に遺憾」と述べた。
市には日本原子力発電の敦賀原発3、4号機の増設計画があり、現在、国が増設許可を審査している。河瀬市長は、全国原子力発電所所在市町村協議会の会長を務めている。
河瀬市長は「原子力をはじめとするエネルギー政策は国民全体の冷静な議論が必要。国は立地地域の思いを踏まえた方針を示す必要がある。現実的にエネルギー事情を鑑みると原子力の活用が必要」と述べた。(高橋孝二)