東京・立川市の警備会社の営業所で現金およそ6億円が奪われた事件で、8日夜、逮捕された元暴力団員は、仲間の男に対し、「営業所は警備態勢が手薄で、億単位のカネがある」という情報を伝えていたことが、警視庁への取材で分かりました。警視庁は、会社の事情に詳しい人物から情報を入手したとみて調べています。
「日月警備保障」の立川市の営業所で現金およそ6億円が奪われた事件で、警視庁は、8日夜、新たに住所不定の元暴力団員、小澤秀人容疑者(42)を強盗傷害などの疑いで逮捕しました。その後の調べで、小澤容疑者は「立川市の営業所は警備態勢が手薄で、億単位のカネがある」という情報をすでに逮捕・起訴されている藤澤千秋被告(41)に伝えていたことが、警視庁への取材で分かりました。これまでの調べに対し、小澤容疑者は「強盗に関与していることは間違いない」などと容疑を認めているということで、警視庁は、会社の事情に詳しい人物から情報を入手して犯行を指示したとみて、情報の入手先を調べています。また、小澤容疑者が潜伏していた小平市の会社事務所からコカインや大麻が見つかり、警視庁は、麻薬取締法違反などの疑いでも入手先の捜査を進めています。