ソウル市東部にある大型家電店が入るビル「テクノマート」(39階)で7月に謎の揺れが起きた事件で、韓国建築学会などが7日、ビルの安全性に問題がないとする最終調査結果を発表した。揺れの原因は、同ビル内で行われていたエアロビクスだったと結論づけた。
調査によれば、揺れが起きた当時、ビル12階のフィットネスセンターで、テコンドーとボクシングの動きを採り入れたエアロビクスが行われていた。集団運動が共振現象を引き起こし、建物が激しく揺れたという。建物の安全性については全く問題がないという。
当時は、建物の内部にいた数百人が一時、外に避難。事件の影響で営業不振に陥った入居業者もいるという。テクノマート側はフィットネスセンターの移転や閉鎖を検討している。(ソウル=牧野愛博)