李大統領「安教授を見て“来るべきものが来た”と思った」
「秋夕特別企画」で明らかに
「南北間のガスパイプライン建設の進展に期待」
李明博(イ・ミョンバク)大統領は8日、ロシアから北朝鮮を経て韓国につながるガスパイプライン建設事業について「予想以上に早期に進展が見られそうだ」と述べた。
李大統領は大統領府(青瓦台)常春斎(外国からの来賓を接見するため大統領府内に設けられた韓国式家屋)で行われたKBS放送の番組「秋夕特別企画、大統領との対話」に出演し「パイプライン建設事業については北朝鮮とロシアが協議を進めており、韓国とロシアも調整を行っている。時が来れば、南北とロシアの三者で話し合うことになるだろう」と述べた。
李大統領は安哲秀(アン・チョルス)ソウル大学融合科学技術大学院長のソウル市長選出馬をめぐる問題について「今回の安教授の様子を見て“ついに来るべきものが来た”と感じた。時代はスマート時代を迎えているが、政治はアナログにとどまっている。(国民の)変化を求める思いが安教授を通じて出てきたのではないか。これをマイナスに見る見方もあるが、むしろ発展のチャンスとすべきで、(政界も自らを)振り返るべきだろう」との考えを示した。
李大統領は最近になって減税の方針を見直したことについて「経済政策というのは憲法ではない。その時々に柔軟に対応すべきだ」と述べた。また政界で福祉の拡大が議論されていることについては「普遍的福祉を主張する人たちも、政権を握れば選別的福祉に方針を変えるだろう。あすにもすぐに行き詰まるような選挙公約では票を獲得することはできない。私もハンナラ党にその点を伝えたいと思っている」と語った。
10月に予定されているソウル市長補欠選挙について「私もソウル市長を務めたが、政治との関連は意外と少ない。そのため、現場で仕事をしたことのある人が(市長に)なるべきだと思う」と述べた。統一部(省に相当)長官に柳佑益(リュ・ウイク)氏を指名したことをめぐり、「対北朝鮮政策の基本が変わったのか」という質問に李大統領は「(対北朝鮮政策は)大統領の考え方によって変わるもので、統一部長官が誰かによって変わるものではない」との考えを示した。
李大統領は「独島(日本名:竹島)に行こうと思えば、今年中にでもいつでも行ける。先月も妻が鬱陵島に行きたいと行ったので、独島に立ち寄ってから行こうと思ったが、気象条件が悪くて行けなかった」と述べた。
- 「月はどこかな」。大統領府(青瓦台)常春斎で行われたKBS特別座談会「秋夕特別企画、大統領との対話」に出演した李明博(イ・ミョンバク)大統領(中央)が、出演者らと共に空を見上げている。座談会にはKBSの黄相武(ファン・サンム)アナウンサー、ソウル大学の呉鍾南(オ・ジョンナム)教授、国民大学の洪性傑(ホン・ソンゴル)教授、フリーアナウンサーのチョン・ウナ氏が出席した。/写真=鄭敬烈(チョン・ギョンヨル)記者
権大烈(クォン・デヨル)記者