名古屋大学医学部付属病院(名古屋市)は8日、2009年2月に腹痛を訴えて外来診療を受けた同市の70代の女性が重い腹膜炎を発症していることに医師が気付かず、翌日に容体が急変し死亡する診察ミスがあったと発表した。
同病院によると、診察したのは医師になって3年目の研修医の40代男性。女性にレントゲン検査や血液検査などを施し、便秘による腹痛の疑いが強いと判断して浣腸(かんちょう)処置を実施後に帰宅させた。
遺族の要望を受けて、同病院が外部有識者を交えて組織した事故調査委員会の報告書では「検査を実施した医師が腹膜炎に気付き、緊急手術が行われていれば救命できた可能性はある」と結論づけ、再発防止策を提言。救急医療を担当する部署の専属医師の数を3倍に増やすなどの対策を講じた。
松尾清一病院長は診察ミスを認めたうえで「ご遺族に対し、深くおわび申し上げたい」としている。遺族側とは3千万円を支払うことで示談が成立しているという。死亡した女性の長女は「同じことが起きないよう、病院には委員会の提言を守ってほしい」とのコメントを発表した。
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