光化門の扁額、再制作に向け木材13枚を製材

樹齢230年以上の松の木、94年に伐採し17年かけて乾燥

 復元作業を終えてからわずか3カ月で亀裂が入った光化門の扁額(へんがく=伝統建築の門戸に掲げられる額)に使われる、新たな木板13枚の準備が整った。2日午後、江原道江陵市笠岩洞にある「ウリム木材」。文化財庁は、今年4月に光化門扁額制作委員会の委員ら9人と共に選んだ最高級の松の木2本から、薄い木板13枚を切り出す作業を行った。木板1枚のサイズは縦50‐60センチ、横150‐200センチ、厚さ60‐70ミリ。ウリム木材は、光化門復元事業の総責任者を務める大工のシン・ウンスさんが20年前から経営している製材所だ。

 けたたましい音と共に、製材機の中の丸太から木板が1枚ずつ薄く切り出されると、委員たちは「思ったよりはるかに状態がいい」と感嘆した。2本の松の樹齢はそれぞれ265年と230年。いずれも江原道襄陽郡法水峙里で1994年に伐採し、17年かけて乾燥したものだ。チェ・イテ宮陵文化財課長は「きょう切った板材を5カ月ほど自然乾燥させ、さらに1カ月かけて人工的に乾燥した上で、文字を彫る作業に取り掛かる予定」と説明した。

 光化門の扁額(縦135センチ、横390.5センチ)は、昨年の光復節(日本の植民地支配からの解放を記念する日、8月15日)に復元作業を終えて一般公開されたが、3カ月もたたないうちに亀裂が入っていることが判明。このため文化財庁は昨年12月、新たに扁額を制作し直すことを決めた。

 この日、製材作業後に開かれた諮問会議では、木材の種類を示す『赤松』や『金剛松』などの用語が紛らわしいとして、『松の木』に統一することが決まった。

2日午後、大工のシン・ウンスさん(写真右)と光化門扁額制作委員会の委員たちが見守る中、製材所の従業員が新しい光化門の扁額に使用される木板を切り出す作業を行っている。/江陵=キム・ジファン客員記者

許允僖(ホ・ユンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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