岩手 肉牛が基準値超え廃棄へ
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岩手 肉牛が基準値超え廃棄へ

9月8日 13時27分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

岩手県が肉牛の出荷の再開から行っている検査で、2頭の牛の肉から国の暫定基準値を超す放射性セシウムが検出され、岩手県は、この牛の肉を廃棄処分にすることにしました。岩手県で肉牛の出荷が再開されたあと、国の基準値を超えたのは、初めてです。

岩手県は、肉牛の出荷が再開されたあと、すべての農家を対象に出荷される肉牛の放射性セシウムの検査を行っていて、国の暫定基準値の1キロ当たり500ベクレルを上回った牛の肉については廃棄処分とし、市場に流通しないよう徹底しています。出荷再開後、これまでに380頭を検査し、このうち、6日の検査で100ベクレルを超えた9頭について、県外の専門機関に委託して再検査を行っていました。その結果、2頭から国の暫定基準値を超す583ベクレルと532ベクレルが検出されたということです。岩手県は、市場に流通しないようこれらの牛の肉を廃棄処分にすることにしました。岩手県によりますと、2頭は、一関市の2つの農家が飼育した牛で、今後、牛や餌の管理状況などについて詳しく調べることにしています。岩手県で肉牛の出荷が再開されたあと、国の基準値を超えたのはこれが初めてです。岩手県は「検査態勢がしっかり機能した結果で、市場に流通している肉は安心して購入してほしい。県としてもさらにチェックを強化していきたい」と話しています。